駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

映画「We Are X」

2017年04月07日 | 映画
4月7日(金)
映画が見たくなる週末。気になる作品が目白押しの今週末は、今夜で最終上映っていうことなので、21:00からの『We Are X』を観に行きました。
正直言ってX Japanはファンではないのでさほど知らない。世代的に違うしジャンルも違うのでツボじゃない。
ただ、ドラマーでカリスマ性の半端ないYOSHIKIのことを知りたいと思ったし、現役の日本のロックバンドのドキュメンタリーということに興味があり、見逃すとなんとなく後悔する気がして。
英国で製作され、監督はドキュメンタリーで名を知られたスティーブン・キジャック。
内容はほぼYOSHIKIを中心に彼の語りといろんな映像なんだけど、彼が英語で話しているので字幕が出てすごく洋画っぽいし、言っている意味が通じてよかった。逆に日本語で話している場面は、言葉が聞き取りにくい場面が多くて字幕がなくて意味不明の場面がちょくちょくあった。

映画を見て分かったことは、YOSHIKIの特殊な生い立ちがHIDEやTAIJIの死に直接に結び付けられて、そうとう深い苦悩の中でもがき苦しんでいたということと、バンド解散の直接のきっかけとなったToshiの洗脳は、今では完全に解けたんだということ。

ライブの場面でToshiがYOSHIKIの後ろで歌っていたけれど、解散の時の不穏なムードと映画の中で二人で会話する場面の表情は全く違っていた。
幼稚園からの同級生という二人は、映画の最後のほうではても自然でいい顔をして話していたことに、観る者がみな安堵を覚えるのである。

そして、今ではYOSHIKIは海外のトップロックアーティストもが認めるスーパースターだったということを改めて知った。またそのために、いつも自分自身を徹底的に追い込んで自己管理しているらしいということ分かった。
「糖質を一切摂らないので、チーズケーキが夢に出てくる」ということを言う場面がある。
「ステージで死んでもいい」と言い、ライブの最後に力尽きてぶっ倒れるのは、いわゆるパフォーマンスだと思っていたが、改めて映画で見ると体は傷ついてボロボロで、医者に休むようにと止められつつ毎回痛み止めを打ってステージに臨んでいるという。
その「死ぬか生きるか」の限界のところで真剣勝負している痛々しさが、YOSHIKIのカリスマ性を醸成しているということなんだ。
いやあ、本物プロっていうのは、命を懸けて勝負しているんだなあ。
コメント
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