オレ、ウィングスの「Live and Let Die(死ぬのは奴らだ)」が大好きで、イントロが流れると今でも鳥肌が立つくらい。
映画もタイムリーで観に行った。たぶん高校生の時に浜松の映画館で観たはずと思って調べると1973年制作だったから間違いない。
映画の邦題は「007死ぬのは奴らだ」となるんだけど、もうこれがカッコいい。007の中でも一番かっこいい邦題じゃないかとさえ思う。
それと冒頭のボンドがピストルを撃って穴が開くシーンと例のテーマ曲でやられちゃう。
でも、この映画に関してはウィングスの曲がカッコいいという印象しかない。映画自体は覚えていなくて、派手な映画でもなかった気がした。
ということで、ものすごく見たくなってDVDを改めて観た。
面白かった。今にすれば内容は陳腐だけれど、昔っぽくていい。映像はきれいだしボンドガールもきれい。
地味な印象は、「ブードゥー教」の怪しい儀式と麻薬工場が題材で、現場がカリブの離島などのちょっと馴染みのない異文化だったりするのと、カーチェイスがなかったりヨーロッパの街並みがないのが原因だったか。
主演のロジャー・ムーアはやっぱりいい男だ。この作品が初の主演だったらしいが、これはネット情報。この人が演じるボンドから、ちょっとコミカルなシーンが増えたそうだ。そういえば、何となく井上順とか高田純次あたりを想像してしまう感じの男前だ。
全編通して、ウィングスの大好きなこの曲が流れる。普通ならあっても始めかエンディングロールのお別れ曲だ。力の入れようが違うなと思ったら、音楽監修はなんとジョージ・マーティンだ。さすがだ。
この曲、ポールさんのライブでも花形で、終盤のお祭り曲で花火の大爆発が続くのだ。それはやはり、「007といえば銃と爆発」だからなんだそうだ。そりゃそうだよね!
とにかく音楽が一番印象に残るはずだ。この映画、ちょくちょくBSでも再放送するので、観たことのない方はまたチェックしてみてください。