ブートレグ

11月12日(月)
今日通勤時に聴いていたのは、「ポール・マッカートニー・ライブ・イン・ナゴヤドーム」という音源。
そんなもんはどこにも売っていませんが、実は先週のポールさんのライブの時、自分の胸ポケットの中に潜んでいたレコーダーの音源でした。
2時間半以上ずっと録音しっぱなしで、もちろん何も編集していないので、全部で1曲扱い。電車の中で聴くんだけれど、途中で駅に到着したりして一旦電源を落とすと、次はまた最初から始まる(笑)。なので、始めばかり聴くことになって、終盤までたどり着かなかったりする。。。
改めて聞くと、ライブが始まる前の会場の期待と興奮と、ポールが現れた時の感動と、37,000人の歓声の凄さなどが蘇ってくる。
もっとも録音が自分の胸ポケットでの録音なので、服に隠れるとモゴモゴするし、自分や近くの客の声が大きいと、ポールの歌声が聞こえなかったりする。
ステージの途中の感動した時、例えばアコギでのソロの場面「ブラックバード」をポールが弾き語りしているとき、舞台がぐんぐんせり上がって相当高くなって、モーリーに「すごいね！」「ホント！」なんていう会話が入っていると、その場面を思い出したりして、それも個人的にいいメモリーだ。
さらに、後半の大盛り上がりの曲「オブラディ・オブラダ」で、ポールが「みんなで歌おう」なんて呼びかけちゃったものだから、オレもつられて大きな声で歌ってる。恥ずかしくて人には絶対に聞かせられない。

ところで、ライブの後でFBなどSNSでは画像や映像が山ほどアップされて、「今回撮影OKだったのか？」というコメントをたくさん見かけた。
自分の見解では、版権や肖像権が存在する以上、建前上は「撮影禁止」なんだけれど、今や誰しもがスマホで撮影できる時代、取り締まるなど不可能なので、個人で楽しむ程度で業務用の大型カメラでなければ見て見ぬふりをするということだと思う。
ただし、これを勝手にブートレグとして販売しちゃうとなると、何かと問題があるんだろう。訴えられたら面倒なことになるんでしょうね。
1年半前の東京ドームのライブを観に行った時も、ライブ開始前に「撮影・録音禁止」といったプラカードを持ったスタッフが歩き回っていましたが、自分たちは日程のまん中だったので、その前からネットは画像や映像で溢れていて、大っぴらに撮影してもOKなんだと知っていた。
実はその時、ちょっとドキドキしながらひっそりと胸ポケットで録音していました。
そしてその日はメンバーとクルマで相乗りしていたので、音源をカーステレオにつないで帰りの高速の道中聴きながら帰った。今しがた終わったばかりの感動を再び思い出して、録音してよかったと思ったものだ。

おっと、忘れるところでした。
なぜこんな記事を書いたかと言うと、昨日の豊橋音祭りのライブで思い出したからでした。
去年の音祭りの時、ライブ中に、録音のために置いてあったレコーダーを盗まれました。
去年も今年と同じ「ケンヤワンヤ」で出演したのですが、その時に盗まれたのがポールの東京ドームライブで録音した小さなレコーダー。中にはポールのライブを録音したSDカードも入っていました。グヤジ～。
なので、今年は演奏の録音はもうやめました。音祭りにはあまりいい思い出がなかったんですよね。。。
でも今年の演奏自体は楽しめたし気持ち良かった。などとポールのブートレグ聴きながら思い出したのでした。