うまいもの

金曜日の夜は、浜松の友人宅へオヤジどうし3人で集い、痛飲した。
昔はよく一緒に飲んだ、いわゆる悪友と言うような関係だけど、ここ数年集まることがなかった。
先般、葬儀があった際にまた飲もうぜと言って別れたが、割と早く実現したというわけ。
昔はガバガバと言う感じで飲みまくっていたが、この頃ではそんなにいらなくなってきて、互いに年を感じる。
それでも、深夜まで飲み続けたので、翌朝は少し頭が痛かった。
普段、自分ではあまり買えない美味い刺身と寿司などを用意してくれて、酒も進んだ。
朝食も用意してくれて、和風の上品な朝ごはんだった。
普段あまり朝を食わないのであまりたくさんは食べられなかったけれど、美味かった。

美味い物を食えるって幸せだなと、本当にそう思う。
死んだ親父は、食道楽という感じだった。でも金はなかったので、グルメというのでもなかったけれど、旬の魚には目がなかった。
春から夏は舞阪までモチガツオを買いに行って、ニンニク醤油でうまいうまいと舌鼓を打っていたし、安くて美味い旬のものを大事にしていた。
昔と今では保存術の進化もすごいので、旬だけでなくてもいくらでも美味い物は食える。
「生きてるうちにあと何回飯が食えるかと思ったら、ろくでもないものを食っていたら勿体ない」というのが持論で、酒の肴には妥協しなかった。

自分もいい年になってあと何回食事ができるかわからないが、平日の昼はコンビニかスーパーのお握りとかカップ麺だし、夜は家族の団欒というものもなく適当に冷蔵庫の物だけで済ませてしまうし、ろくでもない物しか食っていない。オレは全然食道楽じゃないことだけは確かだ。
父親が知ったら「バカもん！」と怒鳴られそうだ。

さて、テキトーに麻婆豆腐でも作るかなと。