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「カーボンニュートラルCN・TCFDとトランジション・ファイナンス」シリーズ⑪

2022-12-13 15:24:06 | SDGs・CSR・環境経営

「カーボンニュートラルCN・TCFDとトランジション・ファイナンス」シリーズ⑪

7月に開催した環境経営士対象フォローアップセミナーのテーマは「カーボンニュートラル

CNに向けた日本の政策」副題として2050CN実現に向けた金融施策-TCFD-トランジション・

ファイナンスでした。講師は国の政策立案者の講演からです。

環境経営士Ⓡのホームページは「環境経営士」で検索をお願いします。

又はhttps://www.compact-eco.com/ で検索をお願いします。                            

 

第4節 GXを実現するための社会システム・インフラの整備に向けた取組

  炭素中立型社会に向けた今回の転換は、産業革命以来の化石燃料中心の経済・社会、産業

 構造をクリーンエネルギー中心に移行させるものであり大規模な投資が必要。投資の予見

 可能性を高めるためのロードマップを含めた「成長志向型カーボンプライシングの最大限活用」と

 「規制・支援一体型の投資促進策の活用」の基本コンセプトのもと、政策の骨格は次の5本の柱を

 軸に構成し、年末(2022年)に向けて更なる具体化を図る。

 実現に向けた社会システム・インフラの整備

  予算措置

✓ 民間部門が予見性を持って投資を判断できる仕組みを構築

✓ 先行投資の積極性、事業の収益性、事業の環境負荷などを新たなKPIとして設定

規制・制度的措置

✓ 規制的措置により、新たな市場創造や民間投資を後押し

✓ 新たなエネルギーを社会実装するため、事業そのものの収益性を向上させる

✓ 投資回収期間が長期にわたるプロジェクトなどの投資回収の予見可能性を高める

金融パッケージ

✓ トランジション、イノベーション、グリーンの3分野における金融機能の強化と、情報開示の充実や

 市場の信頼性向上等による基盤の整備

GXリーグの段階的発展

 国内市場

適切な時間軸の中で、進捗をフォローアップし、国際的動向も踏まえながら段階的に見直し、将来的に

排出削減と投資の促進をより強力に促す仕組みへと発展させる

海外市場

✓国ごとの炭素集約度の違い等に関する環境整備の国際的な議論を、わが国が

積極的に牽引

✓ 既存技術が獲得してきた国内外の需要から、更に一歩踏み込んだグローバル市

場の獲得に向けて、わが国同様化石燃料からの段階的なトランジションが必要と

なるアジア諸外国とともに、脱炭素と成長を実現するための協力体制を強化

 

 共通基盤

   デジタル化に向けた環境整備

    ✓ 以下を両輪で、デジタル化に向けた環境整備を推進

  • デジタルを実装した社会構造の構築
  • デジタル化を加速するための研究開発

   イノベーションの創出・社会実装

    ✓ 未だ技術開発が進んでいない新領域での研究開発を進める

✓ スタートアップの活用による社会実装の担い手の多様化、初期需要創出枠組みの主導、国際ルール形成                            

  支援等に取り組む

✓ 優れたシーズ創出のためのアカデミアのエコシステムを形成

研究者育成、初等中等教育及び雇用人材関係

✓ 初等中等教育から高等教育までのエネルギー・環境分野に関する教育の場の提供やリカレント教育(生涯を                     

 通じて学び続けていくこと)の充実といった取組をシームレスに進めていく

✓ 若手研究者と企業との共同研究の支援や、企業における処遇の適正化に取り

組む

地域・くらしの脱炭素、資源循環等の取組

✓ 先行的取組の深化・加速化、地域主導の脱炭素移行、地域脱炭素を推進する人的資本投資等に取り組む

✓ 消費者の選好を通じ、脱炭素に資する高付加価値な製品・サービスの需要が高め、脱炭素化と経済成長の                          

 好循環を実現



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