真夜中になにやら物音がする。
気づくと、家の中のすべての電気も点いている。
客間もリビングも、
もちろんダイニングもキッチンも。
風呂場も廊下も。
そして二階ファミリースペースもすべて!
物音は、キッチンから聞こえる・・・・・
そ~っと伺うと、
母が流しの横に置いてあった夕飯の余りご飯を食べている。
「ばあちゃん、どうしたの?」
「みんな、どこに行ったのえ? 誰もいんじゃんかい。」
「今はねえ、夜中だもんで、みんな寝てるのよ。
ばあちゃん、おなかがすいたの?」
「ああ、誰もわしにご飯をくれんもんでない。
みんな、わしを放ってどこかに行っちまうもんで。」
お皿のご飯を食べ終えると、トイレに入った。
それを見極めて
そ~っと、家じゅうの電気を消していく。
しばらくして、トイレから出て自分の部屋に戻り
部屋の明かりが消えるのを確かめて
私も二階に戻った。
時計を見ると、2時だった。
あくる朝は、
何事もなかったかのように起きてきて
夜中にご飯を食べたことも忘れて
また、朝飯を
きっちり食べて完食した母でした。
気づくと、家の中のすべての電気も点いている。
客間もリビングも、
もちろんダイニングもキッチンも。
風呂場も廊下も。
そして二階ファミリースペースもすべて!
物音は、キッチンから聞こえる・・・・・
そ~っと伺うと、
母が流しの横に置いてあった夕飯の余りご飯を食べている。
「ばあちゃん、どうしたの?」
「みんな、どこに行ったのえ? 誰もいんじゃんかい。」
「今はねえ、夜中だもんで、みんな寝てるのよ。
ばあちゃん、おなかがすいたの?」
「ああ、誰もわしにご飯をくれんもんでない。
みんな、わしを放ってどこかに行っちまうもんで。」
お皿のご飯を食べ終えると、トイレに入った。
それを見極めて
そ~っと、家じゅうの電気を消していく。
しばらくして、トイレから出て自分の部屋に戻り
部屋の明かりが消えるのを確かめて
私も二階に戻った。
時計を見ると、2時だった。
あくる朝は、
何事もなかったかのように起きてきて
夜中にご飯を食べたことも忘れて
また、朝飯を
きっちり食べて完食した母でした。