家庭訪問
先週から、小学校の家庭訪問が始まっています。
今日は、我が家に来るみたい。
先日から、かあかが
玄関周りの草を丁寧にとってくれていました。
それではと、私も玄関にあるプランターをちょっと見栄えよく・・・(笑)
今の家庭訪問は、玄関先で、なんだそうです。
私が現役だったころ(今から45年も前・苦笑)
農村地帯の保育園の家庭訪問はすごかった!!
街の保育園からの異動だったので、
余計感じたのかもしれない・・・・。
「さあさあ・・・」と、奥の広い座敷に通され、
座卓の上に並べられたごちそうの数々・・・・。
「今日はお祭り?」と、思わず口にしそうなテーブルいっぱいのごちそうの山。
巻き寿司に煮物、ケーキに、ヨモギ饅頭、
漬物、春らしい菜の花の和え物、あるいはウドの粕和え、などなど・・・・。
あんまり豪華すぎて、余計手が出ない、というか
ごちそうを食べに来たわけではないので
保育園での子どもの様子を話して、家庭の様子をお聞きして
さあ、お暇しよう、と腰を上げると
隣の部屋からおばあちゃんが出てきて、
「先生、まだいいじゃんかね。」
「わしが作ったヨモギ饅頭食べておくれな。
先生が来てくれるっちゅうもんで、わしが作ったんだに。」
なんて言われると、口にしないわけにはいかない・・・・。
本当は、ヨモギ饅頭が苦手なんだけれど、そんなことは言えない・・・(苦笑)
で、ひとつ(これが大きいんだな、また・笑)いただく。
「おいしかったです、おばあちゃん、ありがとうございました。」
そう言って今度こそお暇しようとすると、
奥から、何か包みをもって、大急ぎでまたおばあちゃんが来る。
「先生がおいしいって言ってくれたもんで、先生、これ持ってって・・。」
中身はヨモギ饅頭らしい。
そうして、
1家庭20分の予定が倍近くかかって、次のお宅へは当然遅刻、となる。
そして次の家庭も、料理の多少はあるものの、1軒目と同じような展開となる。
家庭によっては、お母さんと一緒におばあちゃんも着座して、
お母さんよりおばあちゃんばかりが話していて(世間話を)、
話を切り替えるのに苦労する(なんてったって、私はまだ若かった・笑・から)
昭和50年代はそんな家庭訪問だった。
今、玄関先で、お茶も出さないで・・・・
でも、それでいいんだろうな、と思う。
昔は、本当に、ゆったり時間が流れて平和だったな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます