日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

線、チラシ

2019年03月09日 | 命について
おはようございます、と駅前でチラシを渡された。胸のたすきには「本人」とある。

何故条例に賛成したんですか、と聞いたらなんて答えるんだろうか。

どのチラシにも反対することは強い口調でわかりやすく書いてある。でも実際に票がカウントされる賛成の意見について聞いたなら、案外それは歯切れの悪い説明になるんじゃないか。
だってそうじゃないですか、まあこれが妥当なところでしょう、という風に。
それぞれの立場にとっては自明なこと、よって立つものが違うのだから。

人と人を分かつ線の得意なことは「違う」と言うことだ。線の本分は分けること。線の両側をこちらとあちらに切り離し、異なるものだと宣言すること。

私たちの思考を形作る言葉というのは線の性質を持つものだ。言葉は文化であり科学であり世界であり、私たちを私たちにする唯一無二の道具だ。それを使って人は空を飛びビルを建て暖かく涼しくお腹いっぱいになった。

だけどどんなに便利で素晴らしい道具でもペンやハサミで暖を取れないように(取れるかも?まあ最適な道具ではないだろう)ようは使いよう。

分かつものではないものを探しながら、共にあるあり方を求めていきたい。



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研修担当者

2019年03月08日 | 出会った人たち
若い女性の研修担当者は少し目をすがめて「なんかちょっと雰囲気が悪いですね」と言ったので、私もホールいっぱいの学生たちを振り向いた。

ほんとだ。

ほんの少しだらしなく崩れた肩の線、遠慮がちなあくび、下向きの目線。
空気が淀んでいる。
光量100%なのになんだか暗く感じる。
講義は昨日と同じ内容だから、会場のせいかな、疲れてきている?

ちょっと行ってきますとホテルスタッフに空調の調整を頼んでから私は少し扉を開けて風を入れた。
参加者の気配の活気が数目盛あがる。

動きを加えるためにテーブルの合間を縫って歩いて回わりながら、まだ若いのにこの研修担当者はなんてよく見えているんだろうと驚嘆する。

場を、きっちり把握している。

お助けしますとも、できることは全部します。
いい研修にしていきましょう。

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ファイヤーワークス

2019年03月07日 | 出会った人たち
キラッキラの大きな箱いっぱいに優秀な観客を詰め込んで、ショウが始まる。

私は仲間と共にタクトを振ったり糸を引いたりする手伝いに駆り出された。

長い真面目な打ち合わせをして巻物を手に入れ、手順と呪文を覚えてリハーサル。

ちょっと名の通ったスターを呼んだ珍しい出し物にはさらに観客が連なった。

シャンデリアはみんなの気分に合わせてしょっちゅう上下して、低ければあくびが、高ければ歓声が。

スピーチライターは派手なマントを翻しみんなを煙に巻き、滑らかな舌で次々とマボロシを出現させる。

地味な格好のビジネスメンターはおだやかな口調で若者たちに語りかける。
でも私は見逃さなかった。
目立たない黒ベルトに刺さっていたのは、この世界をゼリーのように易々と切り開く短剣。
そのほころびからこちらを覗くのは真如。

やあ、すてきだ。
巨大なテントを縦横無尽にいく匹もの龍が飛び回り、大きな花火が打ち上がる。

最後の小曲で私にも出番がまわり、おこぼれでやんやとアプローズをもらう。

そしてクロージング。

また来年、また来年、とお客は手を振り笑顔で帰って行く。

なんて楽しかったんだろう、面白かったんだろう。

私ひとりにしか見えないのが残念。

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ヒトの成長

2019年03月05日 | 命について
自由になって準備ができた個体から

ほかのヒトを育てたくなる
(こどもとは限らない)

助けたくなる

愛したくなる

それは理屈ではなくて流れの当然の帰結として

さあ一緒に行こう、と

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ギリシャ料理

2019年03月04日 | 日記
学生時代の友達が久しぶりに出て来るというので、何人かで集まって横浜でご飯を食べた。

私たちもうすっかり大人だから、コースじゃなくてアラカルトにしよう。

しめの葡萄の葉包みご飯も、デザートのバクラバも一皿を分けるので本当にちょうどいい。

タコの足のグリルも、イカのフライも、重たくなくてすごく美味しかった。

美味しいね、と言い合うだけで、なんだかとても楽しかったね。

もうさ、会える時には会っておこうよ。


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