達人が言ったこと、ずっと頭の隅にピンで留めてある。
言ってることわかるって言いたい気持ちと、でもなと思う気持ち。
ひとつなんだけど、イコールじゃないんだよな。
違うものだけどぴったり一体で全体というか。
例えば巻貝の貝殻と身の部分、全く違う物質でありながら分かち難く一体のもの、みたいな。
いや、貝と身よりももっとつながって響き合ってる。
半分こちらで半分はあちら、どちらがなくても成立しない。
達人が言ったこと、ずっと頭の隅にピンで留めてある。
言ってることわかるって言いたい気持ちと、でもなと思う気持ち。
ひとつなんだけど、イコールじゃないんだよな。
違うものだけどぴったり一体で全体というか。
例えば巻貝の貝殻と身の部分、全く違う物質でありながら分かち難く一体のもの、みたいな。
いや、貝と身よりももっとつながって響き合ってる。
半分こちらで半分はあちら、どちらがなくても成立しない。
世界は胸がふるえるほどうつくしい
まるで人型のスターツアーズ
ごくごく麦茶みたいに経験を呑み込む
自分は運がいいとはとっても思う
きれいな花の上のちいさな虫のように
いつのまにかカフェで「こちらはフローズンの飲み物になっておりますがよろしいでしょうか」と言われる(わかってるかな?と気遣われる)年齢になっている。
トレイにお金を置いてもしばらくぼうっとしているお嬢さんはそういえば私のこどもくらいの年だろう。
生きているうちにパンデミックの世になったことだから来週には高熱が出たりすることもあるかもしれない。
そういう時、私に心残りはあるだろうか。
あああれがあったな、なんて思い出したりしても、大きく後悔したりはしない気がする。
何もいらないし何も必要なくて、ただ私を生きるだけでいいんだとわかったから。
台風が過ぎていったアジアのどこかの道端で犬が鳴いている。
小さな機械をもう少し窓際に置き見えない電波を捕まえようとする。
窓の外に秋。
「大きな木ですね」
「そうなんです。けやきです」
そう言った人は多分優しい人。
ギャラリービューの向こうは違う季節。
会ったことのない人、会うかもしれない人たち。
仕事だけど、人と人でもある。
出会い頭の波にそっと手を置く。
見ること、acknowledgeすることによって十全に発現するもの、こと。
言葉を置き換える仕事をしながら同時に言葉に置き換えないこと、もしている。