屋根屋
2016-10-26 | 本
村田 喜代子 著
かなり前に読んだ雑誌の本の紹介欄にあり、心に留めておきました。
でも、なかなか出会いがなく、先日図書館で村田さんの欄を見て即手に取りました。
表紙を見ていつか雑誌で見た物が思い出されました。
話は、雨漏りの修理に工務店の職人をお願いするところから始まります。
題目の「屋根屋」さん。
この屋根屋と修理を頼んだ家の主婦とが、
<夢行>でノートルダム修道院や法隆寺の五重塔の屋根に上ります。
夢行とは、お互い別々の家に居て、一つの夜と時間と眠りを共有する夢の旅の事です。
こんな事が出来るんだと、読みながらどんどん不思議な世界へ引き込まれていきました。