私たちが好きだったこと

宮本　輝　著

冷やかし半分に応募した76倍の公団団地の抽選に当たった　北尾与志31歳。

しかし、応募規定の重要な一つが二人以上の同居者があることだった。

独身の北尾は、友人の佐竹専一(あだ名は、ロバ)に相談。

母親に一緒に暮らしているふりをしてもらうという事にしてもらった。

そして、家賃の６割を払ってくれるというロバと共同生活をする事になった。

はずだったが、引っ越しの日の夜、バーで出会った曜子と愛子と４人で共同生活をする事になってしまう。

不思議な共同生活の中で、互いを思い傷付き…

それぞれに立ち直り、新たな人生を歩む事になる二年間。

最初は色々な出来事があり、ザワザワしますが、最後はホッと落ち着き読み終える事ができました。

さすが、宮本輝さん。