利用の上司像

突然ですが、江戸時代の大名、佐賀藩の初代藩主鍋島勝茂公の逸話をご紹介します。

勝茂公が家来を引き連れ、狩りをしていたときのことです。
勝茂公が大イノシシを射止めたのです。

家来一同が駆け寄ってきて、「珍しい大物を仕留めたものよ」
と見物していると、突然、大イノシシが起き上がり、駆け出したのでした。

家来一同はうろたえ、勝茂公を置き去りにし、逃げ散ってしまったのです。

この時、当の勝茂公は、
「ゴミがたつわ」
といって顔を袖でおおっておられたのです。

家来の醜態を見て見ぬふりをするという、勝茂公の心遣いだったのでした。

部下を監視下において、常に口と手を出す上司のもとでは、部下は伸び伸びと働くことができません。
時と場合によっては、多少のミスを大目にみる器の大きさが、必要だというエピソードなのです。

横浜の社会保険労務士・行政書士　関口　英樹
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中小企業の法務担当
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