歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

入社式の件

2015-04-21 09:07:47 | 日記
皆さんこんにちは!春ですね!
春といえば、入社式です。
みなさんの会社では、入社式を行いましたか?
入社式の際、社長が
「失敗を恐れずに思い切って仕事に取り組んで下さい。
失敗したときの責任は、私がとります」
という挨拶をすることがあると思います。
織田信長が、まさにこのようなタイプの武将だったのです。

あるとき、信長の家来の前田利家が、織田家にとってためにならない茶坊主を殺した。
「こういうやつが主人のそばにいると、織田家は腐ってしまう」
と考えたのだ。
利家にすれば、信長の考えどおり、思い切って挑戦したのだ。

ところがこれが裏目に出た。
信長は立腹し、利家を追放処分にした。
「信長さまはウソをおっしゃっていたのか」
と悲観した。

時は流れ、信長にとって最大の危機である「桶狭間の合戦」がやってきた。
三千の織田軍に対し、二万の今川群が京に上り始めたのだ。
謹慎中の利家は、駆けつけ、合戦に参加し、大きな手柄を立てた。
そして敵の首をぶら下げ、信長の陣を通り過ぎた。
その甲斐あって、合戦は大勝利となった。

信長は利家を呼びつけた。
「先日の合戦でわしの陣の前を通り過ぎたのは、お前か」
「さようでございます。
謹慎中の身でありながら、恐れ入ります。
罰をお受けいたします。」
「お前の手柄は見事であった。
今までとおり、わしに仕えよ」

利家は礼を言った。
その利家に信長は告げた。
「わしがなぜ、お前を罰したか分かるか」
「分かりません」
「お前が殺した茶坊主が、織田家にとってよからん存在であることは、わしもよく知っている。
しかしその茶坊主を殺すことは、家臣にとっての越権行為だ。
殺すか殺さないかの権限はわしの権限であって、お前にはない」

しばらく考えた利家はうなずいた。

「部下に対する人事権」
は現代においても、トップ固有の権限であり、幹部が行ってはいけないのです。

みなさんの会社では、このようなことはありませんか?
みなさんのご意見、お待ちしております。


~企業法務手続~
社会保険労務士・行政書士 関 口 英 樹
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