歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

汚名を被ることについて

2021-09-06 16:49:46 | 歴史に学ぶ人事経営論
ある時、豊臣秀吉が20万という空前の大軍を率いて、小田原攻めを行った(小田原征伐)。
更に秀吉は、その先を見据えていた。東北の伊達政宗だ。

「政宗は、まだ来ぬのか、おのれ。」
秀吉は、激怒していた。
小田原攻めに加わるよう、何度も遣いを出しているにも関わらず、政宗は、一向に態度を明らかにしていなかった。

当時の伊達家は、危機的な状況におかれていた。
実は、伊達家では、秀吉につくかべきか、昔から同盟関係にある北条を助け、秀吉と戦うべきか、意見が真っ二つに割れていた。

「秀吉と戦って、勝てるばずがない。」
政宗は、悩んでいた。
「このままでは、伊達家に内乱がおきてしまう。」
反秀吉派の家臣たちは、正宗の弟小次郎を担いで、謀反も辞さない構えだったのだ。
さすがの政宗も、困り果てていた。

そこで政宗の母義姫が、一計を案じる。
「殿、小田原に行かなくていいのでしょうか。このままでは、秀吉の軍勢が仙台に押し寄せてきます。」
「今、私が城を留守にすると、秀吉につくことをよしとしない者が、小次郎を担いで謀反を起こすやもしれません。そうなれば、伊達家は終わりです。」
「では、一芝居打つことにしましょう。秀吉が機嫌を直し、伊達家の分裂を防げばよいのです。」

ある時、母義姫が作った手料理を食べていた政宗は、突然おう吐。苦しみだした。
一命は取りとめたものの、史実では、義姫が、我が子である政宗に毒を盛ったことになっている。
定説では、政宗の弟小次郎をかわいがった母による毒殺とされている。

しかし、その後の政宗と母との関係は良好。
兄弟争いの根を断ち、伊達家の一本化を図るために
政宗と母による共謀による偽造!?

「政宗殺しの悪名をかぶってまで、伊達家のことを案じる。」
自身が汚名をかぶってまで、組織の発展を考える。
なかなかできることではなく、まして私関口には、できません。
皆さんが同じ立場なら、いかがでしょうか?


~中小企業の人事・法務担当~
関口総合法務事務所 社会保険労務士・行政書士
ALPHA FOLKS株式会社 代表取締役
関口 英樹

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