歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

提案が用いられるには

2015-09-08 08:04:16 | 日記
皆さんこんにちは!
みなさんは会議などで提案をすることがありますか?
みなさんの提案が用いられるためのは、秘訣があるのです。

徳川家が豊臣家を滅ぼすために戦った大阪の陣。
その大阪の陣の前、大阪城で豊臣家幹部による軍議が開かれていた。
徳川を撃退すべく、策が練られていたのだ。

兵法に明るい真田幸村は、城外での野戦を主張した。
単なる籠城では、勝ち目はないと考えたのだ。
籠城は、援軍が期待できる時に有効な作戦であり、今回のように援軍が期待できない戦では、利かないのだ。

幸村は、兵法孫子の言う先手必勝こそ大切と考え、徳川家の軍備が整わないうちに先制攻撃をしかけるべきだと主張した。

しかし豊臣秀頼の母淀君など豊臣家首脳陣は、籠城戦を譲らなかった。
故太閤秀吉が築いた大阪城に、絶対の信頼をおいていたのだ。

幸村がいくら城外戦を主張しても、取り入れられることなく、大阪方の方針は、籠城策に決定してしまったのだ。

その結果どうなったかは、歴史の事実のとおりである。

これは軍師の限界なのです。
豊臣家にとって、幸村は傭兵にすぎなかったのだ。

人事権も予算権もない、現代の経営コンサルも同じです。
意見を用いられるためには、まずは関係性の構築が大切なのです。
アドバイスは、信頼関係が構築されてから行うべきと思うのです。

どんなに良い経営戦略や方針を提案しても、採用されなければ意味がないのです。

会社において、みなさんの意見が採用されやすいのは、
みなさんが関係性を上手に構築されてらっしゃるからに違いありません。



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