16歳で亡くなった飼い犬のジンです。
亡くなる一週間前に描き上げました。
まだ死んでないのに、これは?と家族からブーイングでした。
今日のタイトルは、「掃除」です。
亡きかみさんとジンのストーリーから始めましょう。
ジンは、室内で飼っていました。
かみさんは、掃除機よりほうきで掃くのが好きでした。
掃除機では、部屋の隅のごみが取れないというのが理由でした。
塵取りでとるのは、掃除の後半でした。
あちこちに、ごみの塊ができていました。
ジンは、掃除が始まるとほうきの動きを追って、走り回ります。
ところどころにできたごみの塊に足を滑らしすってんころり、
そのまま部屋の隅まで滑っちゃいます。
当然、集めたごみも元の木阿弥です。
集めたごみを一回ずつ塵取りで取ったらと進言します。
最初は笑っていたかみさんも、ジンの繰り返すダッシュとズーッに頭にき始めました。
怒って追いかけると、ジンは喜んで逃げ回ります。
他の塊もいつしか元の部屋の隅に行っちゃいました。
だから、履いた後塵取りで取ったらと言ったでしょう。
そんなに言うんなら、掃除が上手なあなたがすればよいでしょうと、
かみさんは掃除を放棄しました。
火がついたかみさんは、私の悪行のオンパレードとなりました。
ええ、どうしてそうなるの。
だって、あんたが悪い。
ジンと私は、ちっとも悪くないのよ。
いつしか、私が悪いことにすり替わっていました。
「掃除」でした。
進言が なぜか震源 止まらない
2019年2月25日
(投稿後)
掃除が下手なのは、頭が悪い証拠とどこかで聞きました。
口が裂けても言えませんでした。
そういう私も、捨てられないごみの中で小さく生きています。