
絵のタイトルは、「後押しばあちゃん」です。
神奈川県で、自然酵母を使ったパン屋さんをされています。
この地の林に寮を作られ、数組の家族連れで田植えの手伝いに来られます。
ピザ窯を作られ、一度に何百枚と焼かれて持ち帰られます。
バイオリンを弾く若い人に、パン屋の二階でコンサートを開かれます。
同じく若い画家さんの展示会もされます。
若い人の後を押す。
いつも、若い人に囲まれています。
今日のタイトルは、「後押し」です。
ドイツで、有機野菜ばかりを売っている店に入りました。
こんなのも売れるの?ちっちゃい人参に、水気のない葉物野菜でした。
店には、大勢のお客さんが買って行かれていました。
風車発電が盛んな国でした。ドイツ国内全発電量の20%に相当していました。
太陽光発電、水力発電、火力発電と基本料金が違いました。
国民は、考えに応じて高い電力も買っていました。
風車発電は、アグリーと言いながら、やることはやる。
イギリスの税金総率は、所得の50%でした。
今まで聞いた中で、一番高かった。日本では、消費税(3-5%の頃)も含め25-30%でした。
揺りかごから墓場まで。教育も医療も無料と教えていただきました。
ヨーロッパへ輸出する有機野菜のうち、日本の輸出額は、ヨーロッパ総輸入量の1.5%だとか。
鹿児島県の茶農家が米糠を使ったり、水や風(風速40m)で、茶に付く虫を駆除しているそうです。
そんなコストをかけても、国際価格と同じと聞きました。
品質が良いものや未来志向のものは、それなりに高く売れると思いきや、違いました。
日本茶の美味さや認知度が低かったり、世界中には、もっと安くて品質のよいものがあるのでしょう。
モノの価値は、考え方ひとつで変わるはずです。
昨日書いた「超臨界炭酸ガス抽出」(無害で香水抽出に使われる技法)で、玄米から農薬除去と脱脂をする。
作った減農薬米(農薬を90%除去)は、国際価格の1.3倍(有機レベル)と考えました。
FS(フィージビリティースタディー)試算し、プラントを泡盛協会に提案しました。
残留農薬の基準は、国際的に違います。先進国ほど厳しい。
泡盛を国際的な酒の市場に出して欲しかったのです。泡盛協会も夢をみていました。
泡盛は、タイ米と黒麹で醸造発酵され、蒸留されます。
原料(タイ米)が国際基準よりはるかに安全になる。
実現はしませんでした。泡盛は売れると言っても、まだまだこれからでした。
わずか2-3KWの発電量の小型水車を売る会社があります。小さな小川で発電可能です。
メリットは、地産地消です。東北から東京まで送電すると、発電量の50%しか届かない。
農業は、3K職場であり自活するのは大変な産業です。
AIが農業を変える。ドローンで空撮し、雑草に虫にピンポイントで農薬散布する。
無人のトラクターやコンバインが走る。こんな放送をよく目にします。
一方、北海道でジャガイモや人参を作る農家が、機械化をやめて人手中心に切り替えました。
毎年返済する機械代金より、人手に切り替えた人件費が安く、良質なものができました。
地元の雇用を増やしても、まだ余ることになったそうです。
リコーは、人件費が安い中国に工場を造り、コンベア方式の製造ラインを作った。
品質チェックに費用が掛かり、日本に製造拠点を戻したそうです。
日本では、一人が完成まですべての組み立て作業する方式にしたそうです。
中国の生産台数は2台/分で、日本では3台/分だった。クレームも減った。
「後押し」をするのは、人です。
人こそ宝です。経営者も労働者も人です。
スーパーマシーンを導入しても、マシーンの前後で溜まりができます。
原材料であり、仕掛り品です。
トヨタ看板方式で、ジャストインタイムと言って下請けからのトラックが効率よく配送する。
周りの道路では、待ちトラックで溢れました。工事現場の周囲も同じでした。
セブンイレブンも3便配送を止めて、2便にしています。
都市部の交通渋滞となったからです。工場では、ロスが増え経営を圧迫しました。
ジャストインタイムの考え方は、「見える化」なのです。
どこに問題が発生しそうか、わずか10分の責任者(営業、サービス、経理、社長)の朝会議で未然に防ぐ。
どこかがよければ、どこかが悪い。そうして、私達は繰り返し技術を磨き、経営努力しました。
「後押し」は、いつも知恵でした。努力している限り、誰も悪くない。
「後押し」は、常に辛い体験から産まれてきました。人は失敗を繰り返す。
だから、優しいのです。
どこよりも 安全なのは ママのなか
2020年10月23日
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