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絵のタイトルは、「水無月人恋し」です。
炊飯器が飯を炊いています。
今が、「ぱっぱ」なのか、盛大に「湯気」(今日のタイトル)を上げています。
学生の時、都城から韓国岳を越えて鹿児島に入りました。
東大が保有する原生林の中に温泉がありました。
私は、かがんで入る板づくりのサウナで、独り仰向けになりのんびりしました。
ドアが開き、湯気の中を昔お嬢さんだった方々が4人ばかり入ってきました。
跨げて逃げる勇気もなく、奥で目をつむりじっとしているしかありませんでした。
こんな寒い日は、海面から湯気が上がります。
中学校へと自転車をこぎながら、白い息を吐きました。
梅雨時、雨が上がり黒板塀に湯気が立ちました。
池の傍の喫茶店で、向かいの軒でかげろうが、ゆらゆらと遊んでいました。
一刻湯気を吐いた炊飯器は静かになっています。
美人の条件は、夜目遠目、傘のうちと言われます。
ラブホテルのガラス越しのお風呂は、煙っているのが風情です。
今はもう昔の話です。
湯気は燃えてこそ命です。
ぴっちゃん、ぴっちゃんと落つる音は聞きたくない。
まだまだ、湯気の先の話を書いていきたい。
2025年2月21日
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