さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

セグロアシナガバチ

2018-06-04 22:22:41 | 昆虫

*2018年6月4日撮影

 今日も良い天気でした。

 セグロアシナガバチが青虫を狩る場面に遭遇しました。
 こういうのを見たくないという人は以下は見ないでください。

 この青虫は全身が薄緑色で目立った模様もなく、なんという蝶あるいは蛾の幼虫なのかは分かりません。
 セグロアシナガバチが自分よりも大きい青虫をつかまえています。





*2018年6月4日撮影

 セグロアシナガバチは、青虫をひっくり返し、人で言えば喉というか胸というかその辺にくらいつきます。
 青虫の体から緑色の体液があふれ出し、大きな滴になって垂れさがっています。





*2018年6月4日撮影

 青虫はもう全身がグズグズになって、生きてはいないと思われます。
 この大きな獲物をどうやって巣まで運ぶのか、かなり興味のあるところですが、残念ながらここまでしか観察できませんでした。
 アシナガバチは幼虫に食べさせるために昆虫類を狩るので、獲物は巣に持ち帰る必要があるわけです。





*2018年5月22日撮影

 さて最後に、セグロアシナガバチの背中の模様がよくわかる写真を一枚。
 ハチの体は一般的に、頭部、胸部、腹部に別れます。
 胸部と腹部の境目はくびれている部分ということになります。
 セグロアシナガバチの特徴は、胸部の模様です。
 まず頭のすぐ下、前胸部の背側には2本の縦の黄色い筋があります。
 その下、中胸部は狭い部分ですが、背側は黄色い色をしています。写真のハチは中央に黒い細い線があります。
 その下にある後胸部はごく狭い部分ですが、背側は黄色い色をしています。写真のハチは横長の黒い点があります。
 その下に、くびれているところまでは前胸部に匹敵する面積がある、前伸腹節という部分があります。
 その前伸腹節が黒一色であるというのが、セグロアシナガバチの「セグロ」の名の由来であるわけです。
 胸部と見えるところに腹節の一部があるという意味の「前伸腹節」でしょうか。
 言葉で説明するのは難しいものです。
 写真をごらんになって、お分かりいただければ幸いです。