
*2018年6月15日撮影
東北南部も梅雨入りしたそうで、雨模様の日が増えてきました。
今年も早く夏が来るのかと思っていたら、思いがけず寒い日が続いて困ったものです。
曇り空の今日、きらきらと輝く小さな虫を見つけました。
写真は、アカガネサルハムシというハムシ(葉虫)の一種です。
アカガネは赤い金属光沢があることを示します。
サルハムシというのはハムシの中で前肢が長い種類をいいます。長い手を猿に見立てたようです。
ハムシは文字通り、葉を食べて生きる虫です。
種ごとに食べる葉が決まっています。
アカガネサルハムシは、ブドウ科の植物の葉を食べます。

*2018年6月15日撮影
ハムシ類はたいていごく小さくて、アカガネサルハムシも体長6〜7mmくらいでしょうか。
小さいけれど、しっかり目を近づけて見ると、これがじつに美しい虫なのです。
体全体は金緑色に輝いていますが、翅が赤みを帯びた金属光沢があってきらめいています。
とまっているのはノブドウの蕾だと思います。
ノブドウの他にヤブカラシやエビヅルなどの葉を食べます。
もちろんブドウの葉も食べるので、ブドウ農家にとっては害虫です。

*2018年6月15日撮影
翅の色は個体によって違うようですが、美しい金属光沢という点では変わりません。
人の目にはとまらないようなところで、こんなにも美しい生き物が生きているということに、ひそかに感動します。
やっぱり「この世は美しい」のです。