さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ツタバウンラン

2019-04-25 21:45:16 | 草花

*2019年4月25日撮影

 昨日からは雨まじりの曇り空が続いています。
 まあ、良い天気ばかりは続かないもの。明日はどうかと期待するのみです。

 舗装道路の端っこ、まさに道端にこんな花が咲いていました。
 薄紫の可憐な花、ツタバウンランといいます。
 これもまた外来の植物です。地中海原産で、観賞用に大正年間に導入されたとされています。
 いつのまにか野生化して、今は道端にひっそり咲いています。





*2019年4月25日撮影

 細い糸状の茎を伸ばして地上を這い、茎からさらに花茎を伸ばして花を付けます。
 たくさん付く葉がツタの葉に似ているというので「ツタバ」の名がついたようです。
 「ウンラン」というのは、海岸などに咲く黄色い花で、花が「ラン(蘭)」に似ているとされて、「海の蘭」つまり「ウンラン(海蘭)」という花のこと。
 そのウンランに花の形が似ているというので、ウンランの名をもらって、「ツタバウンラン」になったようです。
 ウンランの名がつく花は何種類かあって、たとえばマツバウンランもそうです。(2016年5月15日にこのブログに掲載)





*2019年4月24日撮影

 花がたくさん咲き広がると、なかなかいい雰囲気になります。
 今は雑草とはいえ、もとは庭に植えて愛でられた花なので、それなりの美しさがあります。
 石垣の隙間だの、アスファルトの端っこだのに、精一杯生き残ろうとしているけなげなこの花を見かけたら、ぜひしっかりと鑑賞してやってください。