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*2019年5月7日撮影
10連休が終わりました。
今日は肌寒いながらも、それなりに日が差してまずまずの天気でした。
今日は、イチョウ(銀杏)ではなくてイチヨウ(一葉)という八重桜を見ていただきます。
ソメイヨシノはもうすっかり終わって、葉桜になりました。今は八重桜が見頃です。
八重桜の中ではカンザン(関山)という桜が、濃いピンクの花をたくさん咲かせるので人気です。
会津の鶴ヶ城公園にもカンザンは咲いています。
カンザンは咲いているのですが、今日はイチヨウを見ていただきたいのです。
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*2019年5月7日撮影
イチヨウという名は、花の中心部にある雌しべが1本大きく伸びて、その下部が葉に変化するというところから名付けられています。
花の中に葉が一枚あるというわけで「イチヨウ(一葉)」なのです。
実際には、下部が葉に変化している雌しべを見ようとすると、なかなか苦労します。
どの花も皆そうだというわけではなくて、「そういう花がある」という程度だと思ってください。
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*2019年5月7日撮影
雌しべが下の方だけ葉に変化するというのは、とても驚きです。
ただ花をよく見ると、花びらに変化しているように見える雌しべもあるし、一本だけではなくて2本の雌しべが葉に変化していたりもします。
とても不思議ですが、葉も花も木も、元は同じ細胞だったと思えば、ありえないことではないと思います。
ただ、なぜ雌しべの一部が葉になる必要があるのか、というのはわかりません。
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*2019年5月7日撮影
そんな花の不思議は別にして、イチヨウという桜は、とてもしっとりとした風情があって、私は大好きです。
花は葉と一緒に開きますが、花と葉のバランスも絶妙です。
見事な桜だと思います。
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*2019年5月5日撮影
人の手で交配されて誕生した園芸品種の桜を里桜といいますが、その多くは八重桜です。
たいてい開花期がソメイヨシノよりは遅くて、花見の時期が終わった頃に咲く桜です。
人の思いがこもった桜と言っていいのか分かりませんが、八重桜の美しさは、人の心をとりこにする魔力があるようです。
イチヨウは美しい桜です。