さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ノミノツヅリ

2019-05-10 21:44:23 | 草花

*2019年5月10日撮影

 良い天気が続いて、気温も上昇しています。
 まもなく「暑い」日々がやってくるのかと、ちょっと身構えてしまいます。

 今日は道端の雑草、ノミノツヅリという小さな花をごらんください。
 舗装道路の隙間とか、乾いた砂利の空き地とか、そういうところに小さくこんもりと生えています。





*2019年5月9日撮影

 白い小さな星型の花を咲かせるのは、ナデシコ科の野草。ハコベなどが有名です。

 ノミノツヅリは花の直径が5mmほどで、ハコベよりもさらに小さい花を咲かせます。
 そして、あまりに葉が小さいので、周りに他の植物があるとうまく生きられないようです。
 それで、植物が生きるには不利なところを好んで生えているのだとか。

 ノミノツヅリは「蚤の綴り」と書きますが、この「綴り」というのは、粗末な衣服、あるいはただの布をさす言葉で、蚤がまとう布を意味します。
 何が蚤のまとう布なのかといえば、ごくごく小さい葉のことをさしています。





*2019年5月5日撮影

 不利な場所で生きるために、乾燥に強い植物へと進化したようです。
 よくよく目を凝らして見ないと分からないような小さな花ですが、白い星型の花はなかなかきれいです。