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*2022年9月21日撮影
秋の彼岸です。
朝晩や雨の日は寒いと感じることが増えました。日中は日がさせば暑いこともあるのですが、風が冷たくなりました。
季節の変わり目は突然やってくるので、びっくりするばかりです。
いま、ツリフネソウが花盛りです。
河原というよりは川の中に生えています。
どちらかといえば日陰の方が好きなようで、ヨシの茂みのなかに隠れるように咲いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/ae/d6ddb398172b5f6380203c2ac2252abe.jpg)
2022年9月21日撮影
赤い花という印象ですが、赤紫というのが正しいようです。
とても変わった姿形をした花です。
大口を開けた魚が吊り下げられている、ように私には見えました。
尻尾のところがくるりと巻いている姿などは、思わず笑ってしまいます。
ツリフネソウという名は、帆掛船を逆さに吊った姿から名付けられたという説や、「釣船」という花器の名に由来するという説などがあるようです。
「釣船」というのは船の形を模した花を生けるための器で、茶湯の席で飾りとして吊り下げられたのだそうです。
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*2022年9月21日撮影
花の大部分はくるりと巻いたしっぽ(きょ「距」という)を含め、袋状の萼(がく)が占めていて、このなかに蜜があるようです。
蜜に誘われてマルハナバチなどがやってきます。
萼の先端に、下を向いた大きな2枚の花びらと、上に小さめの花びらがあって、3枚の花弁があるわけです。
不思議な形をした美しい花です。
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*2022年9月15日撮影
この写真は、左側の花が大きく口を開けた中が見えています。
口の中の、上の方に白い突起がありますが、これが雄しべです。雄しべは中に雌しべを包み込んでいて、やがて雌しべが成長してくると脱落してしまいます。
つまりツリフネソウの花は、雄花である時期と雌花である時期とがあって、時期が分かれることで同じ花での受粉を避けているということのようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/fa/e418dba1ca7958f25681c9f09829e518.jpg)
*2022年9月15日撮影
群生しているツリフネソウ。
たくさん咲いている景色もなかなか見事です。
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