さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

オランダフウロ

2019-04-15 22:51:22 | 草花

*2019年4月15日撮影

 4月になったというのに、先週は積もるほどの雪が降ったり、妙な天気です。
 今日もわずかに日がさしましたが、午後は雨で、寒い1日でした。

 道端にオランダフウロが咲いているのを見つけました。
 雑草の名にふさわしく、アスファルトの舗装道路の端っこのわずかな土の上に咲いていました。
 薄いピンクの可憐な花です。





*2019年4月15日撮影

 花は直径7〜8mmほどでしょうか。
 小さくて、ツメクサの花に似ています。
 しかし、葉はたくさんの小さな切れ込みが入ったものが放射状に広がっていて、ツメクサとはまったく違います。





*2019年4月15日撮影

 名前からすれば、オランダから来たフウロソウということになります。

 フウロソウというのは、5弁の花を咲かせる主に外来の草花です。
 アメリカフウロというのが知られていますが、日本在来種ではゲンノショウコがこの仲間です。
 江戸時代に園芸用として導入されたというので、オランダという名も納得です。
 ただ今のように全国に広がったのは、第二次世界大戦後に新たに入ってきたことによるとされています。





*2019年4月15日撮影

 春早く雪の下から解放された草たちは、地面に張り付くようにして放射状に葉を広げます。
 これをロゼットと言いますが、オランダフウロの葉もロゼット状に広がっています。
 少ない土の上に生きているので、太い根茎も見えます。
 葉の間から花茎を伸ばし、一本の花茎に2〜3個の花をつけます。
 小さな花をつける小さな草が、懸命に生きている姿です。

 

イカル

2019-04-06 22:12:54 | 

*2019年4月6日撮影

 4月になりました。
 なりましたが、冬に逆戻りで雪のちらつく寒い日が続きました。
 ようやく昨日今日は春らしくなってきましたが、風は冷たいです。

 イカルの集団をここ数日見かけます。
 なぜかシメの集団と一緒にいます。
 
 イカルは黒い顔に黄色い太いクチバシが目立つ、独特の風貌をしています。
 渡り鳥ではなくて、日本で繁殖しますがどちらかといえば山地が好みのようで、平地では冬の方がよく見かけます。





*2019年4月4日撮影

 曇り空のなかで見かけたイカルです。

 イカルと一緒にいるのを見たシメは、イカルと体型は似ていますが、茶色っぽい色をした冬鳥です。
 渡鳥なのでまもなく北へ帰るのだと思います。





*2019年4月4日撮影

 イカルという名は、別に怒っているわけではなくて、聖徳太子で有名な斑鳩の里(いかるがのさと)に由来するとされています。
 斑鳩の里には、この鳥がたくさん住んでいたのだそうです。
 鳥の名が地名に由来するのは、とても珍しいことです。