*2019年4月15日撮影
4月になったというのに、先週は積もるほどの雪が降ったり、妙な天気です。
今日もわずかに日がさしましたが、午後は雨で、寒い1日でした。
道端にオランダフウロが咲いているのを見つけました。
雑草の名にふさわしく、アスファルトの舗装道路の端っこのわずかな土の上に咲いていました。
薄いピンクの可憐な花です。
*2019年4月15日撮影
花は直径7〜8mmほどでしょうか。
小さくて、ツメクサの花に似ています。
しかし、葉はたくさんの小さな切れ込みが入ったものが放射状に広がっていて、ツメクサとはまったく違います。
*2019年4月15日撮影
名前からすれば、オランダから来たフウロソウということになります。
フウロソウというのは、5弁の花を咲かせる主に外来の草花です。
アメリカフウロというのが知られていますが、日本在来種ではゲンノショウコがこの仲間です。
江戸時代に園芸用として導入されたというので、オランダという名も納得です。
ただ今のように全国に広がったのは、第二次世界大戦後に新たに入ってきたことによるとされています。
*2019年4月15日撮影
春早く雪の下から解放された草たちは、地面に張り付くようにして放射状に葉を広げます。
これをロゼットと言いますが、オランダフウロの葉もロゼット状に広がっています。
少ない土の上に生きているので、太い根茎も見えます。
葉の間から花茎を伸ばし、一本の花茎に2〜3個の花をつけます。
小さな花をつける小さな草が、懸命に生きている姿です。