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前評判は良かった。
アマゾンのレビューも、とてもよい。
期待して買った。
今まで芸能人が書いた小説を何冊か読んだことがあるけれども、
もちろん、その中には、又吉直樹さんのもあったし、
加藤シゲアキのもあった。
オードリー若林さんの小説とか、劇団ひとりさんのはまだ読んだことないけど。
でも、鳥居みゆきさんの小説は、ダントツででよかった、気がする。
これまで、いい勝負で競り合ってたのが、
又吉さんが芥川賞とったことで
頭一つ抜きんでた感じだったけど、
(あくまで僕のアタマの中で、ですけどね)
そのあとから鳥居みゆきさんが、
ものすごい勢いで、まったく表情を変えずに
追い越していった、ぶっちぎっていった、そんな感じ。
ああ、この感じ、何か似ているなあと思った。
アニメ映画「茄子~スーツケースの渡り鳥~」で
ザンコーニという最強の自転車乗りが、
主人公たちの集団をぶっちぎりで抜いて行くシーンがある。
主人公たちは、その驚異的な走りに、一瞬で戦意を奪われ、
虚脱状態になるというシーンだ。
そんな感じ。
それくらい鳥居みゆきさんの小説は超個性的で、
不思議で、才能を感じさせるものだった。
目次を見ると、タイトルがたくさん書いてあって、
短編集なのかなと思って読み始めて見ると、どうやら違うらしい。
どうやら、一人の女性の生涯を、
人生のいろいろな時点で切り取り、描いていくスタイルのようだった。
筆者のように超個性的で、ちょっとおかしな女性が、周囲を恐ろしい出来事に巻き込みながら、世界をめちゃくちゃにしていく、というような、
筆者の願望なのか、とっさの思いつきのアドリブなのか、計算されたギャグなのか、
読者をぶんぶん振り回しながら小説は進んで行く。
ただ残念だったのは、何を言いたかったのか、というのがちょっと希薄だなと感じた。
面白かったんだけど、いつもいつも、恐ろし気なストーリー展開になってしまう
あの感じが、最後のほうになると少し飽きがきてしまってそこも残念な部分だった。
それにしても鳥居みゆきという人は、なんと興味深く面白い人なのだろう。
偶然にも、「内村さまあ~ず」という番組に
ゲスト出演している鳥居みゆきさんを、ついこのあいだ見た。
才能豊かな鳥居さんは、自分を最大限に生かす場所を今でも探しているように見えた。
本人がそんなだから、周囲も、鳥居さんをどう処理していいのかがわからない。
周囲も戸惑っているし、本人もとまどっている。
鳥居みゆきがいる場所は、たとえそれがテレビ番組の撮影現場でも、、
雑誌の編集部でも、小説の編集者との打ち合わせ中の喫茶店でも、、
本人も、その相手をする人間も、双方が戸惑って、
心のなかであたふたしているに違いない。
僕は、鳥居みゆきという人を、ぜひ生で見てみたいと思うようになった。
いつか、会えるといいな。
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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>
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