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一度は読むのをやめて放り出していた本を、
また手にとって根性決めて読むことにした。
うむ。
僕は、町田康の作品は、いくつか読んだことあるけど、
この作品に関しては、かなり町田ワンダーワールドに引きづり込まれる感じが強いです。
村上春樹さんの時も僕は、「村上ワンダーランド」という言葉を使ったけど、
村上さんのは、明るいパステルカラーにいろどられた、
常に白い光に浮かびだされた明るい世界という印象にたいして、
町田さんのは、まさに地獄です。
ていうか、最近の町田康さんは、こうなの?
かなりぶっ飛んでるつーか。
小説を詩を書くかのように書いているというか、
日本語って、自由なんだなって思いました。
僕がなぜ、いちど読むのを中断していたかっていうと、
ちょっとわかりづらい部分があったんです。
ストーリーは、とある若い小説家が、彼のファンらしき人物から、
分厚い封筒入りの手紙をもらうところから始まります。
その手紙には、ファンらしき人物が日々書き連ねた短歌が大量に書かれていました。
小説家は、自分の仕事が詰まったりする折、
「いったいこのクソ短歌は何なんだよ」的な文章をいたずらに書きつけていて、
気がつくとはっ今日が締め切り日?という時点にまで追い詰められていました。
仕方なく小説家は、その短歌に対する罵詈雑言を、
そっくりそのまま雑文に仕上げて提出したのでした。
短歌のファンレターを書いた本人は、怒り狂いました。
俺がタマシイをこめて書いた手紙を何だと。
で、小説家と、手紙の送り主と、彼の友達の女子三人の地獄のような日々が始まるのでした。
っていう感じでストーリーは進むんですが、
最初の、小説家が一人称で語る部分と、手紙の送り主が一人称で語る部分の境目が、
僕にはちょっとわかりづらくて、
もうホント、途中で、
「あれ?主人公って誰?小説家の名前って何だっけ?
この女子の友達って、小説家なの?手紙書いた人なの?」
って感じで、訳わからなくなってしまったのでした。
それで、もうこの小説わけわかんねー!となって、
読むのを中断していたのでした。
そして読み終えました。
う~ん…、やっぱ最後の「解説」大事。
解説読まないと、町田康のすごさ、わからないですね。
この小説を読んで、何かを得た、とかいう事ではないんですが、
とにかく、自由ってことですね。
本当に、自由でいい。日本語って、もっともっと自由でいいんだと思いました。
あと、作品中に、短歌がたくさん出てくるんですが、
町田康さんの言葉のセンスってすごいなと思いました。
どんだけ本読んだら、こんな言葉を知ることができるんだろう。
どうやって、この言葉の次にこの言葉連続させようって思えるんだろうって感心しました。
以上。ありがとうございました。
あと、文庫の表紙。
悲しいね。
僕は、鎖でつながれた動物を見ると、
本当に悲しくなります。
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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>
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