戌井昭人さんの本は、二冊目。
こないだ『すっぽん心中』という短編集を借りてきて読んだ。
文章が淡々として読みやすく、
日常や非日常を冷めた目でながめるように、するすると書く。
僕の好きなタイプの文章だったので、もう一冊読みたくなった。
『亀岡拓次』は、じつは映画を先にみたのだった。
主人公亀岡役は、道民の星、チームナックスの安田顕だ。
一般人には、珍しいものかも知れないけど、
俳優の仕事っていうのは、毎日こんな感じなんだろうなと思った。
そのある意味なんの変てつもない俳優の日常を、
淡々と描いている映画だった。
映画には、原作にはないシーンもあった。
映画用に作ったシーンだ。
主人公亀岡の人となりがわかる良いエピソードになっていた。
そして小説の終わり方も僕の好みだった。
どん。
と終わる感じ。
終わりの地平に、いきなり降り立って、
主人公がそのままポーズを決めて立っている。
たとえるなら、そんな感じの終わり方だ。
ロマンスも、先につながらず、
カッコよくもなく、ずっこけてもがいて、
カッコ悪くても歯を食いしばってもぞもぞ進んでいく。
で、どん、と終わる。
終わったと知って、
「えっ」
と思う。
そんな小説でした。
昨日、あわてて読んで、あわてて図書館へ返してきた。
今日から、アシの仕事が始まる予定だったから。
実際には、昨日連絡があって、
今日は急きょお休みになってしまった訳だけど。
図書館では、たくさんの人が本を読んでいた。
僕は、図書館では本は読まない。
気になった本を借りて帰って家で読む。
なぜ人は、本を読むのだろう。
僕なんか、読んだ本の内容は、ほぼ忘れていってしまうというのに。
そのタイトルの本は、読んだ、という事実しか記憶にない場合もある。
なのになぜ、次から次へと本を読むのか…。
何か人生を変える言葉に出会うためだろうか。
単なる暇つぶしか?
とにかく、さんざん迷ってまた5冊借りた。
図書館を出ると、けっこうな雨がふっていた。
こんな時のために、図書館へ来るときに常備している
スポーツ用品店で商品を入れてもらった厚手のビニール袋に借りた本を入れ、
パーカーのフードをかぶって自転車をこぎだした。
「本日は、9時ごろから雨」
という天気予報が外れ、三時間早い6時から降り始めた。
たくさんの人が傘を持たず、雨に打たれながら歩いていた。
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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>
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