佐伯祐三展。妻と行ってきた。
こないだ「わたしの芸術劇場」でやっていたのでここに決めた。
企画展が明日までということもあってか、かなり混んでいた。
30歳で亡くなった早世の画家。
油絵ってそういうものかもしれないけど、かなり荒々しいタッチで描かれた絵がおおかった。
どの絵も雨で濡れたような地面、ぬかるんでいるような地面を想像してしまうようなじめっとした絵が多いなあと感じた。
近くで見ると油絵って、かなりガシガシ描いてる印象で、
「え、こんなんでいいの…?」
と思った。
だけど、少し距離をおいてみてみると、
やはり迫力のある絵なのだった。
郵便夫がイスに座ってこちらを見る絵が有名だけど、
人物は、あまり得意ではなかったのかな、とも思った。
人物よりも風景や建物の絵が僕は好きだった。
壁に貼られたポスターの文字を丹念に描いているところとか見ると、
こういう細かい部分を描き起こしていくのが好きだったのだなあと思う。
寝ている人のまぶたの上に目を描くイタズラがあるが、
人物の目が、ぜんぶあんな感じの目だったので、何かあるのだろうか。
やはり人物とか、人間の目が持っている力とか、
そういうの、ぜんぜん興味なかったのかなと思った。