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六甲山氷瀑ハイキング」の氷瀑巡りのまとめ。
日本列島を寒波が覆った1月中旬の週末。兼ねてから訪ねてみたかった裏六甲・有馬の氷瀑を見て来ました。今回は巡ったのは有馬四十八滝の六甲アイスガーデンと呼ばれるエリアにある比較的アクセスしやすい氷瀑。
氷瀑を見物してから紅葉谷から摩耶山へ向かう予定をしているので、白石谷にある「白石滝」から時計回りに「百間滝」「似位滝」「七曲り滝」の順で四つの滝を巡った。
有馬四十八滝は初めて歩くルートやけど、同じ方向には氷瀑見物と予想がつくハイカーが常に前か後を歩いてるので迷うことがなく、寂しい思いをせずに現地に到着できた。
最初の「白石滝」は紅葉谷の分岐で左の谷を下りる。すぐ目の前にある堰堤を越えると広場になっているので、広場の左奥へ進むと滝が見えてくる。
白石滝は調べによると他の滝よりも凍りにくいようです。案の定今日も勢いよく水が流れているのが遠目からも確認出来た。
広場にかかっている案内板によると白石滝から更に600m奥へ入ると白龍滝がある。でも、滝の横の崖をよじ登っている人をみてあまりの高さに崖を登る勇気がなくて白龍滝へ行くのは諦めた^^;
最初の滝は残念だったが気を取り直して元きた広場に引き返した。次は広場の右手にある谷へ進んで、その先にある「百間滝」と「似位滝」を目指した。
滝までの山道は人が幅しか無くて、対向してくる人がいると歩きにくい。沢に沿って登るルートもあるけど、途中切り立った岩の間(ゴルジュ)を通過する箇所がある。足を滑らして川にはまるのがイヤなんでパスして狭いけど無難な山道で向かった^^
このゴルジュをロープのある山道で越えると5分ほどで「百間滝」が見えてくる。
こっちは白石滝と違い遠くからでも滝が氷結しているのがわかります!
逸る気持ちを抑えながらアイゼンを着けるのも忘れて凍った滝に近付いていく。百間滝の側まで来てみるとまだ水が流れていて完全に氷結していなかった。でも、その迫力はテレビや写真で見る以上に十分伝わってくる。
普段の滝は水が流れているので側にいると水しぶきで触れるほど近寄れないけど凍っている滝は真下にいても平気(v^-^)ただ温かくなって溶けだすとツララが降ってきて危険かも>_
「百間滝」は縦に長いけど、「似位滝」は幅の広い滝です。スケール的にはこちらの方が大きく感じるけど、氷の勢いは「百間滝」に軍配がある。
似位滝の凍り具合も百間滝と同じくらいでした。
そして最後に向かったのは少し離れた所にある「七曲り滝」。山を越えて行く方法もありますが無難に一旦白石谷と紅葉谷の分岐まで戻ります。
そこから、紅葉谷を進んでいくと「極楽茶屋跡」と「七曲り滝」の分岐が出てくるので「七曲り滝」方面に行く。少し進むとその先で右に蟇滝を眺める道と左の斜面を登って滝を巻いて行く道にわかれる。この分岐はどちらを歩いてもその先で合流します。
今回直感に従って歩くのに楽そうな右手の蟇滝ルートに突入!
分岐の所で聞こえてた蟇滝の流れる音が次第に大きくなり、すぐに高いところから勢いよく流れている蟇滝が見えた。一瞬この先の七曲り滝も凍って無かったらどうしようかと不安がよぎる。
滝壺に気を取られてると、湧水が凍って道を横切っている箇所に突き当たった。道が谷側に傾斜しているのでここは凍って無くても命綱無しでは危険すぎる。岩場には以前ザイルが張られていた形跡があるけど、誰かが撤去したみたいで今は無くなっている。こんな所で足を滑らせたら、ほぼ垂直の崖からはるか下に見えるあの滝壺に飛び込んでしまいそう。
そんな事を想像したら怖くなってきたので無理せずに引き返して左の上に登るルートで七曲り滝に向かった。
こっちの道は人一人がやっとで通れる幅しか無くて、下の道を避けたハイカーで人通りが多い。普通に歩けばすぐにたどり着く距離やけど、すれ違うのに時間がかかってなかなか進めません>_
最初に見た白石谷の氷瀑群も悪くないけど、七曲り滝が一番見ごたえがある。陽が射したらキラキラ輝いて光が踊り出しそうです。七曲りの滝を最後の見所にして正解だった(v^-^)
七曲りの滝ではたくさんの人がコーヒーやお茶を入れてのんびり鑑賞しています。こんな秘境のような所でこの賑わいは裏六甲の冬の風物詩なのかも。
七曲りの滝でカメラに収めきれないスケールが大きい感動の光景をしっかりと心に焼き付けて「六甲・有馬四十八滝の氷瀑巡り」を締めくくり、次の目的地に向かった。
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六甲山氷瀑ハイキング
初めて見た氷瀑は透明なツララがクリスタルの大きなシャンデリアのように輝いていて美しかった。また、凍ってて水の流れが無いけど、その造形から自然の力強さが感じられた。
今回見物した氷瀑は完全に凍って無かったけど、氷の裏側を流れる水の動きが、生き物の鼓動ように動いていて不思議な光景が楽しめた。
そして足元の滝壺に目を向けると滴が水晶玉のようにコロコロしている。まるで天然のダイヤモンドが宝石箱から溢れ出しているようです^^
何度も見に来ている人にとっては100%凍らない氷瀑は物足りないようですが、自分にとって初めての氷の滝はこれでも十分満足♪
これからもっと冷え込んできて1月末頃には氷瀑も更に輝きを増してくるでしょう。
次はもっとよく凍ったコンディションのいい状態の氷瀑が見たくなってきた^^
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有馬温泉に向けて出発
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六甲山の氷瀑「七曲り滝」
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六甲山氷瀑ハイキング
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七曲り滝の氷瀑プチハイク(2週間後の氷瀑)
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裏六甲アイスガーデン氷瀑ハイキング(2012/2/4)