今年の2度目のハイキングはメジャーなルートで六甲山最高峰を目指して歩いてきました。コースは芦屋ロックガーデン・風吹岩・六甲山最高峰・六甲全山縦走路を西に遡行して行ける所まで進む予定。
出発は9時過ぎに阪急芦屋川駅を出て、外車が数台も止まっているようなデカい屋敷の横を通り過ぎ30分ほどで登山口の滝乃茶屋へ。
高座の滝で写真を撮っていると20人ほどの団体さんが登ってきた。グループに巻き込まれないようそそくさとロックガーデンにとりつく。
芦屋ロックガーデンはゴツゴツした岩場で一見登りにくそうに見えるけど、中央稜ルートは足場もしっかりしているので楽しく登れます。振り返ると芦屋の市街地の眺望が素晴らしいし、このちょっとしたスリルが楽しいのでロックガーデンは人気があるのかもしれません。
ロックガーデンを登ると少し開けた所に一つ目の送電塔があります。ここでは岩場を登った緊張感から解放されてホッとひと息水分補給する人が多かった。風切岩まであとひとつ送電塔があり、二つ目を過ぎればじきで、高座の滝から歩いて約40分ほどで風吹岩に着く。
風吹岩はデカい岩がゴロゴロしていて風通しがいい。登ってきて汗をかいた体を心地よい風が吹き抜けていく。前方を見ると大阪湾、後方は六甲山山頂が見えるパノラマビュー。眺めがいいので休憩スポットに最適。ここで10分ほど休んで水分補給。冷蔵庫の中と同じ外気温で冷やされたお茶が美味しい♪
風切岩から少し歩くとゴルフ場(芦屋CC)のフェンスが出てくる。途中林の中で湿原地に流れ込む沢水が美味しそうに見える場所がある。しかし、兵庫県勤労者山岳連盟の水質調査で『汚染がひどく飲料に適しません』と注意書きがある。その沢はゴルフ場で使われている農薬が流れ込んで汚染されているのかも。。。
沢を越えて少し進むとイノシシ避けのゲートがある黒五谷との出合に出る。ゲートをくぐり、ゴルフ場を出るゲートを抜けると『自然水浄化水道水』が給水できる蛇口が設置されている。今回は飲めなかったけど、暑い時はきっと沢山の人がここで喉をうるわせているのかも知れない。
給水所を登るとベンチや東屋があり、東おたふく山へ分岐する「雨ヶ峠」になる。ここから六甲山最高峰まであとひといき。
そこから先は踏み固められた雪が多くなりツルツルの滑りやすい状態になってた。雪道の登りはそのままでも何とかなるけど下りは滑りやすい。痛い目に遭いたくないので持ってきていた軽アイゼンを装着。雪道をざっくざっく軽快に歩を進め12時過ぎに六甲山最高峰に登頂(v^0^)
最高峰周辺の木々は樹氷に覆われ、電波塔に積もった雪は時折豪快な音を立てながら落ちてくる。でも、風が無く穏やかな日差しに照らされた雪原は最高のランチスポット。広場のあちこちでハイカーがおのおののランチを展開している。
自分も早速この最高のロケーションで持ってきたランチを手ごろな岩の上にセッティング。今日のランチはBLTサンド・こんがりパンの入ったポタージュ・インスタントのカフェオレ。お湯を沸かし準備をしながらたまたま出会ったおじさんと話しこんで結局1時間もまったりと過ごしてしまった。
昼食後は六甲全山縦走路を西に向かってひたすら進む。除雪されたドライブウェーを横切ったり、雪が多く積もっている所を歩くのでアイゼンを着けたり外したりするのに手間がかかってしまった。
山頂からノンストップで2時間ほど歩き、不安定な慣れない雪道で脚に疲れが出始めたので六甲ガーデンテラスのビューポイントで市街地の景色を眺めながら休憩。車で上がってきた観光客達は口々に寒いって言ってたけど、歩いてきた者にとっては快適な気温です。
ガーデンテラスでは15分ほど休んで出発、時計を見るとすでに14時半。このまま日があるうちに新神戸まで歩いて摩耶山を下りるのは時間的に無理なので掬星台から摩耶ケーブルで麓に降りる事に決定。
ガーデンテラスから掬星台までは歩道と山道を行き来する比較的歩きやすい区間。少しでも時間を稼ぐためひたすら歩いた。
穂高湖に着いた時には周辺はすっかり山影に入ってた。時間に余裕があれば穂高湖にも寄ってみたかったけど、今回は周遊道のゲート前をパスしてアゴニー坂へ。
雪のアゴニー坂は白くてキレイやけど最後の難関。急な登り坂で足元が滑るので並のアゴニー(agony:激しい苦痛)では無い>_<息を切らせながら一気に登り切るとすぐそこに天上寺が見えてきた。
摩耶山まで来ると「まやビューライン」のロープウェーとケーブルカーに乗るだけで麓まで下りれるので気持ち的に余裕が出て来ます。
天上寺には「初日の出ハイキング」で初詣に来たけど、また「若ガエル様」「無事カエル」「おめでた蛙」を撫でてあげたくなったので裏参道からちょこっと寄り道^^愛嬌たっぷりなカエル達に出会い夕日に染まる天上寺にお参りして心を満たす。
天上寺から掬星台へ向かう間、少し回り道をして「石の丘」に登って夕焼けの市街地を眺めてから掬星台へ。
黄昏時の掬星台は夜景見物の観光客でにぎわい始めていた。ロープウェー星の駅でも降りる人よりも昇ってくる人の方が多い。
昇ってくる人と入れ違いに17時発のロープウェーで茜色に染まる街を眺めながら下山。ケーブルカーでは外の景色が見え易いように車内の照明を落としてる。アヤシイ照明で照らされたケーブルカーに揺られて長い散歩を終えた。
今の時期は日が暮れるのが早い季節なので新神戸まで歩いて下りる時間がなかったのが残念です。次回は日が長くなった時期に出発を早めて出かければ日が落ちるまでに歩いて家まで帰って来れそう。
でも、たくさん歩いて雪の六甲山が満喫出来た楽しい一日になった^◆^
・「六甲山ハイキング」ルートマップ
コース
阪急芦屋川駅(9:10)~滝乃茶屋・高座の滝(9:35-9:40)~芦屋ロックガーデン(9:45)~風吹岩(10:15-10:25)~雨ヶ峠(11:05)~七曲がり(11:55)~一軒茶屋(12:12)~六甲山最高峰(12:20-13:20)~六甲山全山縦走路~極楽茶屋跡(14:00)~六甲ガーデンテラス(14:15-14:30)~丁子ヶ辻(15:25)~穂高湖(15:55)~アゴニー坂(16:00)~天上寺(16:15)~掬星台(16:40)~摩耶ケーブル下駅(17:26)~バス~三宮駅(17:50)
・「六甲山ハイキング」スライドショー
「六甲ハイキング」メモ
日時:2011年1月8日 9:10~17:50
天気:快晴
気温:2℃~6℃
携帯の歩数計:32,644Step(1,123Kcal)
歩行距離:約19.6km
摩耶ビューライン:860円