今日は子育て編です
お子さんは目標を持ち、元気に生活していますか?
遊びも、勉強にも意欲的に取り組み
子どもらしく、ワクワクした楽しみがあったりドキドキする経験をしていますか?
今日のテーマ「子どもの無気力」
悩んだ事がないというご家庭にはあまり興味がないかもしれませんが
よろしければお付き合いいただきたいと思います
お子さんが無気力になるタイミングは様々ですが
特に受験の後に起こりやすいですね
受験でなければ生活の中での小さな積み重ねにその要因があるのですが
お子さんが無気力になっていると感じた時は
その理由を模索しなくてはなりませんね
面談でご家庭からそういった内容のご相談を受ける事は少なくありません
そしてほとんどの場合、私はその事に気がついています
(私も4人の母なので・・)
なので、教室で過ごすお子さんの様子を観察している事が多く
私の受けている印象とご家庭からのお話を合わせて「無気力」の理由と対策を考えていきます
子どもにとって母親の存在は非常に大きく
「母親の言動がお子さんの無気力に関与している」という事実は避けて通れません
これは、良い意味でも悪い意味でもそうです
良い意味では、母親の言動によりブレーキをかけてもらっていると考えられますし
悪い意味で言うと拍車をかけられていると考えられます
現代っ子に多い「自尊心の無さ」は「無気力」を誘発します
自分に自信が持てず、「何をやっても無駄」と考えるようになるからです
また自分の発言に自信が持てないので、意思表示が苦手になり
コミュニケーション力はおろか内にこもる傾向になって行きます
今も昔もそうした子どもはいたでしょう
しかし、現代っ子にはネット社会というシステムがあります
顔もわからない、どこの誰だかもわからない社会の中で
自尊心を持って行動できる事に開放感を感じた子ども達は
ネットの中に生きようとするかもしれません
(ネット社会の中では自分から発信しなければその存在自体が無い事になりますから
自分から発信せざるを得ませんよね、その発信する行為自体が現実社会の中で出来ませんから
発信する事の楽しさをここでしか味わえないと考えられます。また自分自身もどこの誰だかを作り上げる
事で、架空もしくは理想の自分を演出する事ができます)
そうして行くうちに現実社会と距離を置き、部屋に閉じこもって
学校生活や受験、日々の学習から遠ざかって行く・・・
という負の流れが生じます
また、ちがうタイプもご紹介しておきましょう
自尊心が無い事から、他人の目を異常に気にしてしまう
また、気にし始める時期におこりがちな行動として「無気力」が徐々に表面化していきます
子どもは成長過程において段階を踏み社会の仕組みを理解するとともに
感覚も成長して行きます
話が逸れてしまいますが、その感覚について少し整理して考えてみましょう
幼少期は感覚や視覚で物事を捉えていますが、月齢が上がるにつれ論理的になっていきます
幼少期・自分と他人の考え方が違う事を理解できません
自分の目の前で起こった事が全てで、自分が見ていない事を理解するのが難しいのです
それが少しずつ理解できるようになってくるのですが、小学生時代ではまだ成長しきれていません
小学生がよく言いますよね、何か欲しいものがある時
「みんな持っているんだから、自分も持ちたい」
実際にはみんなが持っている訳は無く、クラスの数名が持っている・・
他の家が持つ事を良しとしているのに、自分の家がそれを許可しないのはおかしい・・
という子どもの主張です
子どもの「皆が持っている」という視覚的認識から
「それぞれの家庭は違う」という論理的認識に移行させる必要がありますよね
この時、「あなたの考えは間違っている」と攻めるのではなく
論理的によその家庭と我が家はそれぞれ異なったルールがあり、みんな一緒ではないのだと
言う事を理解できるように話してあげる必要があります
先ほども書いたように
子どもは成長過程において段階を踏み社会の仕組みを理解するとともに
感覚も成長して行きます
成長の過程で「無気力」になる何らかの要因があるのは理解いただけたと思います
では、「他人の目を気にし過ぎる事からおこる無気力」とはどういったものでしょう?
というところですが、よく聞くのが「嫌われたくない」「いじめられたくない」
という子ども達の切実な願いがそこにあると感じています
自分と他人が違う感覚を持ち生活している事は十分理解できました
だからこそ起こる現象です
自分から何かを発信する事で嫌われるのではないか、いじめられるのではないか
という不安から発信を止め、言いなりになる事で保身しているんですね
ここまでお読みいただき、きっとお母様の考えの中で
お子様の「無気力の原因」が何か浮かんで来たのではないでしょうか?
今日は無気力の原因をわずかですがご紹介させていただきました
対策については個人的なものになっていくのでここでは書ききれません
無気力は成績や学力に関係なく起こる現象です
当教室では高校・大学受験を目指す生徒さんと主に過ごしているからこそ
こうした問題も無視できないと考えています
本日は最後までお付き合いありがとうございました