東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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15歳までに付けたい本当の力2

2014-10-09 11:30:00 | 学習全般

前回の続きです

 

前回はノートの必要性、大切さを書きました

 

もう一つ大切な事、それは

「自分で考える習慣」です

 

これまでも受験生の心得のようなものを書いてきました

「孤独である事」「シュミレーションする事」「常に復習する事」などなど・・

しかし、それは受験生になってからでも出来ますよね

15歳までに付けたい力は、簡単に短期間ではつきません

 

「自習」のできるお子さんに成績の悪い生徒さんはいません

ただし、自習には質があります

「質の良い自習=自分で考える習慣」と置き換える事ができます

前回のページで書いたプリント学習の落とし穴の一つに「問題を自分で書かない」事があると思っています

問題を書かないので、一字一句間違えずに読む事をしません、なので文章を流し読みして・・またはそもそも読まずに数字だけを見て

解こうとする傾向があります

つまり、問題の本質に迫った学習が出来ず、問題にたどり着けないところで「わからない」「解けない」

ひどい場合は適当に数字や文字を書いて終わり!!としている事です

*答えを書き写しているお子さんも多いですね

 

開成から東大に進んだ当教室の講師は「自習が一番好きだった」と話してくれます

授業は「解説を聞く」力が必要です(インプット)

それに対して自習は「考える」力が必要です(アウトプット)

 

質の良い自習をするには質の良い授業を受ける必要が前提としてあります

ただ、これは教団に立つ側だけの責任ではなく「受ける側の姿勢」も必要です(この姿勢がノートを執る事に繋がります)

授業の様子を見ていると、よく質問をする生徒さんは決まっています

自分から質問することは大切ですが、先生の話を聞かずに質問する傾向にある生徒さんもいます

または、自分で考えずに「わからない」と言う生徒さんもいます

数年前に、こんなやり取りがありました

「授業は教わる為にあるのだから、質問を沢山しないともったいない」という考えのご家庭がいらっしゃいました

お子さんはご家庭の考えに従い、ほとんどの時間を質問で終わらせていました

このご家庭の意見も一理ありですね、分からない事を教わるのは大切です、ただ・・・

質問を用意するには自習をして来なくては出来ませんから、自習をして来てた結果分からないところがある・・なら良いのですが

自分で解くのが嫌だから質問する」「自分で考えたくないから説明してもらう」という場合があります

これでは成績が上がらないのは当然です

教える側はそれでも解説をしますが、生徒さんの力になる訳がありません

 

また、自習と称して机に向かっていても「頭の中」が自習をしていない場合もあります

しかし、親御さんから見て「頭の中」まではわかりませんから「勉強しているのに成績が上がらない」とか「塾に通わせているのに・・」と

なってしまうんですよね

 

いろいろな事を書きましたが、なぜ15歳までにこれらの力を付けなければならないのか?

というと、高校生になってからこれらの力を養っているようでは大学受験には間に合わないからです

高校受験はこれらの力を養う最後の砦だと考えてください

今、「ノートを執る学習」と「質の良い自習」が出来ている生徒さんは成績上位にいる事でしょう

そして、その力に磨きをかけて大学受験に突入する事ができます

 

塾に通わせている、いないに関わらず

今、小・中学生をお持ちのお母様にはこの2点の充実をしていただければ

想定外の結果を見る事は無いと思います

 

* この話は2部に分けて書かせていただきました

 

 

 

 


15歳までに付けたい本当の力

2014-10-09 11:00:00 | 学習全般

中学までソロバンや学習塾に通いながら、何とか成績を伸ばして来た生徒さん

高校に入り、やっと一安心できると思っていたら

なんと校内順位が下から数えた方が早くてビックリ!!

このままでは大学に行かれない!!と焦ったものの

時既に遅し・・・大学受験はそれほど甘くはなく

何年も浪人したり、結局名前も知らない大学か専門に落ち着いてしまった

 

 

今日は子育てカテゴリー?

と思われるかもしれませんが、違います

お子さんが大学入試終了までのそれぞれの受験に立ち向かう上で最も重視しなくてはならない部分のお話です

 

上記の流れは珍しくありません

では、親として何がいけなかったのでしょう?

中学卒業までは、お稽古や塾にも通わせたのに最終学歴の部分でこんな事になるとは・・

今の日本教育のスタイルで、上位難関校を突破するには塾での学習が欠かせません

塾は当教室を含め、学校で時間をかけて扱わない分野も扱っているからです

まして高校生の学習は大学受験に向けて、難易度が細かく分かれています

矛盾しているようですが、上位を狙うなら塾は欠かせないのです

高校に入学したからもう安心・・と塾での学習を止めてしまった事も失敗の原因になるでしょう

 

公立小・中学校はあくまで義務教育として「基本」を教えてくれるところです

なので小学校時代はさほど成績が悪くなかった

しかし中学になり、先生の作る問題になったとたんに点数が取れなくなったりもします

これは基本問題から外れた問題が出される事も理由の一つでしょう

しかし、先生の主観的問題を解けなかったからと言って、学力が落ちたと判断するのは早いです

問題にすべきは、「授業に真摯に参加し、先生の話を聞き、ノートを執っていたか?」という事です

 

当教室では中学生も定期考査の前は学校の教科書とノートを持参してもらい

学校の補習授業をします

しかし、教科書とノートを持ってくるのを忘れたり、ノートは持って来たものの何も要点が書かれておらず

まとめてもいないとこう事が多いです

ノートを使った学習というものが出来ないんですね

しかし、これは子どもを攻める事はできません

なぜなら、”授業自体がノートではなくプリントを主体にしている”事が多いからです

これは学力低下に繋がる学習方法だと私は思います

プリント学習になった事で、子ども達はノートの活用法を知りません

実際、塾での授業でもとても大切な事を言っているのに手が動く様子は全くなく、ただ聞いている生徒さんが多いです

*余談ですが、私はそうした光景を見ると「今、講師が話した内容をいつまで覚えていられる?」と聞きます

それでも、子ども達は私がノートを使いなさいと促している事に気がつきません

なので、ダイレクトに「大切な事を言うからノートに書きなさい」と講師は言う事にしています*

 

宿題や自習もほとんどがプリントです

今や薄い一冊のドリルが手渡され、そこに書き込み、自分で答え合わせをして提出するだけ・・というのも定着していますよね

このようにノートを使った学習というものが姿を消そうとしている環境の中で

”本当はノートが必要”なテストで高得点を取るにはよほど記憶力が良いか、理解力に長けているお子さんくらいでしょう

 

15歳までに付けたい力の一つは

ノートを執る習慣をつける事です

先生の話を聞いていなくてはノートは執れません、つまり復習をしようと思っても内容が薄くなりやすいですよね

先生の話を聞く事で、「要点」がわかるようになっていきますし、テストに出される部分もわかるようになっていくものです

ノートを執る習慣のあるお子さんとそうでないお子さんとでは明らかな差が生まれます

しかし、この差が目に見えてわかるようになるのは中学生になってからでしょうね

 

時代の流れが子ども達の学力低下を促進しているように感じてしまうのは私だけでしょうか?

できれば、皆さんにもお子さんの点数と同じくらい、「ノートを執っているか、ノート学習が出来ているか」

に関心を持っていただければと思います

 

もう1つ、とても大切な事があるので次のページに書いていきます