前回の続きです
前回はノートの必要性、大切さを書きました
もう一つ大切な事、それは
「自分で考える習慣」です
これまでも受験生の心得のようなものを書いてきました
「孤独である事」「シュミレーションする事」「常に復習する事」などなど・・
しかし、それは受験生になってからでも出来ますよね
15歳までに付けたい力は、簡単に短期間ではつきません
「自習」のできるお子さんに成績の悪い生徒さんはいません
ただし、自習には質があります
「質の良い自習=自分で考える習慣」と置き換える事ができます
前回のページで書いたプリント学習の落とし穴の一つに「問題を自分で書かない」事があると思っています
問題を書かないので、一字一句間違えずに読む事をしません、なので文章を流し読みして・・またはそもそも読まずに数字だけを見て
解こうとする傾向があります
つまり、問題の本質に迫った学習が出来ず、問題にたどり着けないところで「わからない」「解けない」
ひどい場合は適当に数字や文字を書いて終わり!!としている事です
*答えを書き写しているお子さんも多いですね
開成から東大に進んだ当教室の講師は「自習が一番好きだった」と話してくれます
授業は「解説を聞く」力が必要です(インプット)
それに対して自習は「考える」力が必要です(アウトプット)
質の良い自習をするには質の良い授業を受ける必要が前提としてあります
ただ、これは教団に立つ側だけの責任ではなく「受ける側の姿勢」も必要です(この姿勢がノートを執る事に繋がります)
授業の様子を見ていると、よく質問をする生徒さんは決まっています
自分から質問することは大切ですが、先生の話を聞かずに質問する傾向にある生徒さんもいます
または、自分で考えずに「わからない」と言う生徒さんもいます
数年前に、こんなやり取りがありました
「授業は教わる為にあるのだから、質問を沢山しないともったいない」という考えのご家庭がいらっしゃいました
お子さんはご家庭の考えに従い、ほとんどの時間を質問で終わらせていました
このご家庭の意見も一理ありですね、分からない事を教わるのは大切です、ただ・・・
質問を用意するには自習をして来なくては出来ませんから、自習をして来てた結果分からないところがある・・なら良いのですが
「自分で解くのが嫌だから質問する」「自分で考えたくないから説明してもらう」という場合があります
これでは成績が上がらないのは当然です
教える側はそれでも解説をしますが、生徒さんの力になる訳がありません
また、自習と称して机に向かっていても「頭の中」が自習をしていない場合もあります
しかし、親御さんから見て「頭の中」まではわかりませんから「勉強しているのに成績が上がらない」とか「塾に通わせているのに・・」と
なってしまうんですよね
いろいろな事を書きましたが、なぜ15歳までにこれらの力を付けなければならないのか?
というと、高校生になってからこれらの力を養っているようでは大学受験には間に合わないからです
高校受験はこれらの力を養う最後の砦だと考えてください
今、「ノートを執る学習」と「質の良い自習」が出来ている生徒さんは成績上位にいる事でしょう
そして、その力に磨きをかけて大学受験に突入する事ができます
塾に通わせている、いないに関わらず
今、小・中学生をお持ちのお母様にはこの2点の充実をしていただければ
想定外の結果を見る事は無いと思います
* この話は2部に分けて書かせていただきました