ある生徒さんが、私の横で勉強しています
授業がなくても、授業の前後も私の隣に座り、教材を広げて勉強の合間に
私に話しかけてきます
中学受験では難関を突破した優秀な生徒さんです
親御さんの希望はもちろん国公立大学への進学です
私に話しかけてくる内容はほぼ決まっていて
「なぜ勉強しなくてはいけないの?」「勉強したくない」「学校にもいきたくない」
と言ったたぐいの相談です
中学受験をこの教室ではお受けしなくなった理由の一つに
こうして「目標を見失った」生徒さん達の存在があります
高校受験をせずに、6年間大学を見据えた生活を送る訳ですから子どもにとっては流すぎるのです
そして、こうした傾向は真面目で感受性の強いお子さんほど強く表面化して行くように感じます
中学受験時代、なぜこんなに勉強しているのか?と言う所を深く理解する事なく
勉強していなければ怒られるという経験を積んで来た子ども達
勉強と言う檻の中から、外の世界を眺めているうちに
子ども達の心の中に何が芽生えると思いますか?
先ほどの生徒さんの希望は「海外で暮らす事」
英語が得意というのもありますが、もっと深い違う意味で海外に憧れを持つようになったと思います
現代社会における優秀な人材とは何でしょう?
親からの視点で
教育からの視点で
社会からの視点で
それぞれ「優秀」が意味する所は違うでしょう
とかく
学生は「成績」という物差しで優劣をつけられますが、ここに隠れた落とし穴があります
真面目に勉強した結果が成績に繋がり、何の問題もないように見えますが
「教育現場は受け身である生徒がより優秀と言われる」という体質を持っていると言う事です
先生の話を熱心に聞き、出された課題を期日までにこなす
自発的な行動にでるのは、列を乱すのと同じ事と捉えられ
「言われた通り」に進む子が評価され易いと言う事です
”自分で考えるのではなく、与えられた物をその通りにこなす”事を評価されている以上
子ども達は「自発性」を潰し、一つの方向に向かって進む事意外を諦めてしまいます
しかし、いきなり「自発性」を求められる時が来ます
それが、高校受験・大学受験です
自発的な思考を働かせる事なく過ごして来た子ども達にとって未知の世界です
また、「論文」などの「自分の意見」を求められた時、自分が何も考えずに過ごして来た事を
目の当たりにし、愕然とするでしょう
とは言ってもこれは教育の中での話です
学業を終えて社会に出た子ども達に求められているものは、自発性を持たないロボット人間でしょうか?
違いますよね、
今の時代、既に発達したITは人の仕事を奪い始めています
本当に求められる力・優秀な人材とは「自発性を持ち」「発想力・想像力のある思考」を持った人と言う事に
なると思いませんか?
私が高校受験・大学受験が特に必要だと思うのは
そうした自発性のない生活・思考からまさに変わるチャンスだからです
前回の講演会で教務の横塚が話してくれた事があります
「自分から燃焼する生徒になる事」自燃性の大切さです
私もその話に感化されて記事を書いた事がありましたが
人から与えられて学ぶのではなく、自分から学を得ようとする気持ち
それこそが、優秀な人材への育成だと思います
では、どうすればそういう子育てが出来るのでしょう?
それはこの記事では書ききれません
なので、実際に
学力でも人材としても優秀な当教室の講師陣と直接話をしてみて
ご自身で感じて頂く事が一番良いと考え
coconeriホールにて、お茶会という機会をご用意しました
お子さんと一緒にいらっしゃれれば、一番です
お子さん達は講師陣のカリスマ性に圧倒されるでしょうし憧れを持つかもしれません
勉強はしなくてはならない物からしたい物に変わる
当教室の生徒さんたちが実際にそう感じ、勉強という物への概念を変えて行った
という実例が多くあります
親として今こんな取り組みをしているけれど、子どもにとってどう影響しているか?
今のやり方が優秀な子に育てる流れに乗っているのか?
など、親としての不安も講師陣と話す事で確信に変わるかもしれませんね
子どもの幸せを願い、優秀な人材の育成をする為には
時代背景も考えなくては行けないと言う事もまた事実ですね