いよいよGWも終盤にかかりました。
今日はクワガタ関連の本を取り上げてみます。
順位は綴りごとに本の大きい順にしてありますので後尾ほど小さな本ということになります。
ご購入検討時の参考になれば嬉しく思います。
図鑑
☆日本産クワガタムシ大図鑑(23000円)
文字通り大きな図鑑を開くと日本産クワガタムシが大~小まで悠々と並んでおり
じっくり見る気にさせるゆとりの1巻です。
立て38cm 、横27cm、本棚に収まらないのがたまにきず。
吉田賢治著,1996年2月1日発行:虫研.
☆日本産コガネムシ上科標準図鑑(12000円)
沢山のコガネムシ上科が載っており見ていて楽しいです。
よくわからないコガネムシの同定にも役立っていますが
体長の倍率表記に一部誤りがあったりしますよ。
岡島秀冶・荒谷邦雄監修,松原典発行人:2012年6月26日発行
株式会社学研教育出版.
☆日本のマルバネクワガタ(7800円)
日本のマルバネが実物大で沢山載っており流行の角度別写真などもあります。
基礎知識から飼育まで詳しく解説されています。
2014年9月20日発行:有限会社むし社.
☆世界のクワガタムシ大図鑑
昆虫大図鑑シリーズ1(28000円)6(46000円)
高価ですがあった方がよい図鑑。
シリーズ1は、実物大でない。
シリーズ6は、プレート編と解説編の2巻からなり
実物大あり、わかりやすい解説もあります。
1・6合わせると、より沢山の図を見ることが出来ます。
出版時は最新の考えで構成されていると思いますが
クワガタの整理はめまぐるしいのですぐに最新の考えではなくなってしまう・・・
1・水沼哲郎・永井信二著,1994年5月30日発行:有限会社むし社.
6・藤田宏著,2010年12月20日発行:有限会社むし社.
☆子供向けクワガタ図鑑(1300円・2000円)
近年の子供向け図鑑は良いものが多いと思います。
幼虫の各部名称や、その役割、素朴な疑問など
大人向け本には省かれそうなことも載っており基本的なことも学ぶことが出来ました。
左側は日本のクワガタムシの図鑑ですが内容も充実しており、子供向けとあなどれません。
山口進著,1986年7月20日発行:株式会社小学館.
右は世界のクワガタ・カブトを網羅してあり
地域別に綴ってあったり、大きさ比較などもしやすいよう配慮された優しい図鑑です。
2001年7月3日発行:株式会社学習研究社.
☆外国産クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑(7000円)
著者が昆虫写真・生態研究で有名な鈴木知之さんだけに
生態や飼育方法がわかりやすく解説されています。
ハナムグリ系も載っており、恐らくこれを凌ぐ飼育図鑑はないと思います。
鈴木知之著,2005年6月20日発行:株式会社世界文化社.
☆Stag Beetles Ⅱ
コレクションシリーズのⅡでⅠは持っていません。
オオクワガタやヒラタクワガタなどのドルクス系と
ネブト・フィグルス系など黒っぽい種が沢山載っています。
最後の方には地図も載っおり、生息地がわかりやすくなっています。
何となく大人っぽい図鑑。
水沼哲郎著,2000年9月7日発行:ESI.
☆世界のクワガタG
国別にクワガタムシが載っており日本からスタートします。
各種短い解説ですが標本屋ならではの内容ばかりでおもしろい。
西山保典著,2000年7月10日発行:有限会社木曜社.
書籍類
☆オオクワガタの本(2700円)
日本のオオクワガタ本です。
内容は月刊むしのような感じで、各タイトルの殆どにオオクワガタが付くフリークな1冊です。
白黒で価格が異常に高い、それでも買ってしまった。
1994年1月20日発行:虫研.
☆中国hopeiの世界(700円)
タイトル通り中国hopeiに特化したLUCANUS WORLDの別冊
中国hopeiに興味のある方は持っていてもよいかも。
伊藤正彦著,2003年2月15日発行:株式会社環境調査研究所.
☆アジアのクワガタシ 生態と飼育(3800円)
飼育スタイルをオオクワ系・ホソアカ系・ツヤ系の3系統に集約した内容です。
飼育方法幼虫編・成虫編・種別解説から成り立っており中味は濃いですが高価。
白黒60ページ
鈴木知之・坂巻和伸著,1998年1月15日発行:ビートルキング.
☆クワガタ虫(2500円)・クワガタムシⅡ(3600円)
どちらの本も日本産クワガタムシのことが書かれており
月刊むしの記事と似たような感じですが、こちらの方が幾分親しみやすく感じます。
今ではまず載らない詳細地図が出てきたりもします。
クワガタ虫の方は白黒。
クワガタムシⅡの6~18pは大型個体がカラーで載っています。
クワガタムシ.1989年6月1日発行:虫研出版.
クワガタムシⅡ,1992年2月1日発行:虫研出版.
☆世界のクワガタムシ生態と飼育(2800円)
タイトル通り、1種ごとに生態と飼育方法が詳しく書いてあります。
蛹の写真は、側面・腹・背面の3方から写されており全体の形が想像できます。
「クワガタムシ飼育一覧表」などもあり、内容・サイズ共におすすめの1冊です。
カラーも多いです。
鈴木知之・福武武晃著,2002年7月5日発行:株式会社環境調査研究所.
☆クワガタムシ飼育のスーパーテクニック(2800円)
カラーは最初の数ページだけです。
日本産クワガタムシの生態や飼育の方法が詳しく書かれています。
特にオオクワガタに関しては多くのページが割いてあり、筆者の思い入れが伺えます。
中にはテクニックの見当たらない種もありますが。
月刊むし・ブックスのシリーズもの(1)
小島啓史著,1996年11月30日発行:有限会社むし社.
☆熱帯雨林のクワガタムシ(2800円)
前紹介のシリーズ4になり、少しカラーが増えました。
熱帯雨林のクワガタムシを実際に現地で観察された時の様子が
かなり詳しく書かれており、読みごたえがあります。
おすすめの1冊です。
鈴木知之著,2000年9月10日発行:有限会社むし社.
☆検索入門クワガタムシ(1500円)
巻頭に種類を同定するための図解された検索表があり
それにしたがって進めていくと種が判るようになっています。
クワガタの検索表がある専門誌はとても貴重です。
一部幼虫の写真に校正ミス?らしきものも見受けられますが
この本は、個人的にも思い入れのある1冊で今でも役に立っています。
岡島秀二・山口進著,1988年6月20日発行:株式会社保育社.
雑誌
ご存知の雑誌ばかりですがブームの終わりと、ネットの普及等で専門雑誌の需要が少なり
休刊、或いは不明のものもあります。
☆LUCANUS WORLD
No,1~37まで続き、37号をもって休刊中。
最初のころは色々な昆虫記事が載っていましたが
しだいにクワガタ・カブト中心の雑誌に変化しました。
他紙とは少し違う誌風で、一番読んだ雑誌です。
また、新種の記載なんかもありました。
バックナンバーの販売をよく見かけます。
季刊~休刊:株式会社環境調査研究所.
☆BE.KUWA
説明するまでもありませんが虫専門の会社が出す雑誌だけに「特集記事」は凄いです。
飼育レコードを認定されると一挙に名を上げるくらい影響力のある雑誌です。
毎号買っている人も少なくないと思います。
月刊誌:有限会社むし社.
☆昆虫フィールド
広告が多く、それもまた記事のように読みました。
ごちゃごちゃしたイメージが残っていますがページ数は多かったような気がします。
現在は、不定期?:くぬぎ出版.
☆くわがたマガジン
昆虫フィールドと似ていましたが後半は少し差別化してきたようにも感じました。
ごちゃごちゃしたイメージが残っています。
現在は発刊されていないようですが、バックナンバーの販売はよく見かけます。
月刊~休刊?:東海メディア.
☆KUWATA
写真が綺麗な印象があります。
個人の感想としては先述のBE.KUWAと似た部分もあったと思います。
右開きのせいでしょうか? 画像は別巻です。
休刊・不定期?:ワイルドプライド.
☆月刊むし
主に虫屋と呼ばれる人たちが購読している雑誌で
以前は町の本屋さんにも置いてあったりしましたが需要に変化が出てきたせいか
最近ではあまり見かけなくなりました。
クワガタの特集号や欲しい記事があれば購入する雑誌。
「クワガタ関連総目次」なども販売されています。
月刊誌:有限会社むし社.
☆KUGAMUs~クワガタ通信
1989年から月刊クガムとして出版されましたが
いつの間にか不定期、名前も「クワガタ通信」になり、22号以降の存在は知りません。
オオクワガタが黒いダイヤとしてもてはやされていた頃
当時は情報が少なく、高額でも購読した雑誌です。
バックナンバーの入手は難しいかもしれません。
休刊?:虫研.
台湾の書物
台湾は日本と同じくらい人と昆虫との接点が多い所で
クワガタムシに関する本も沢山出版されているようです。
どの本も漢字で綴られてますが何となく理解できる部分もあります。
☆台湾鍬形蟲(自然観察図鑑4)(NT$1160)
①図とともに詳しくわかりやすく解説された「台湾鍬形蟲」(395p)
②1000頭近い数の「台湾鍬形蟲図版」(143p)
③野外ハンドブック印刷ものさし付き(32p)
以上の3冊が1セットになった豪華フルカラー本です。
台湾のミヤマクワガタやマルバネクワガタなどの中には
見分けのた易くない種が沢山いるため
解説は日本の図鑑より細かで詳しくなされています。
最新の現地出版物はわかりませんが、この図鑑はかなり良いものと思います。
箱サイズ:立て22㎝・横16cm・厚み4㎝強
李恵永著,2004年9月発行:新親文化事業有限公司.
☆鍬形蟲54(NT$380)
立て21㎝横12㎝の持ち運びを意識した1冊(フルカラー)
また、本を開くとものさしが印刷してあり、文具なしでサイズ測定できるよう工夫してあります。
最後尾にはフイルム系用紙を使い、「54種鍬形蟲等比列図録」なる開きものが付属します。
本の内容は、10㎝くらいに拡大した図が載っており、小型種でも特徴がわかりやすくしてあります。
中国語は判りませんが、現地では人気の本だそうです。
カバー綴じ部は糊付けされています。
張永仁著,2006年6月1日発行:遠流出版事業股份有限公司.
☆台湾鍬形蟲(320元)
ハンディータイプの本で49種が紹介されており、小鍬形蟲は日本産が図示してあります。
40mm近いセスジオオクワガタや、大きなタイワンネブトなども載っています。
コンパクトで扱いやすい本です。
この本もカバーの綴じ部分(背)は糊付けけされています。
張永仁著,1993年6月25日発行:牛頓出版股份有限公司.
ヤンバルテナガコガネ
左:☆DeZGOSTINI-14
右:☆ヤンバルテナガコガネ(週刊天然記念物09)
「世界の昆虫DATA BOK14」は、テナガコガネの記事が4ページあり
図とともに結構細かく解説してあり写りも綺麗です。
2005年12月20日発行:株式会社ディアゴスティーニ.
「週刊日本の天然記念物動物編09」は、上質な紙と写真がとても綺麗な一冊です。
ヤンバルテナガコガネの生態も書かれています。
2002年8月15日発行:株式会社小学館.
☆ヤンバルテナガコガネ(1800円)
横長の本で、ヤンバルテナガコガネの発見秘話や世界のテナガコガネまで載っています。
カラーも多く、テナガコガネだけで95ページあります。
古書でも人気が高く、定価では購入が難しい1冊です。
Amazonに在庫のある時があります。
水沼哲郎著,1985年7月25日発行:株式会社朝日出版.
以上、古書が多くなりましたが
手持ちの範囲で個人的な主観も入れて紹介させていただきました。
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