前記事のキンキコルリクワガタ採集地から
直線で1㎞ほど北上した広葉樹の林の床材からコルリクワガタを見つけました。
前回採集した場所と今回採集した場所は同じ山塊ですが
その間(直線約1㎞)の殆どは針葉樹の植林であり
新芽時期にコルリクワガタが行き来しているとは考えにくい条件にあるため
「もしかして?」という思いで
採集したオスをを瓢箪坊主さんに送り、交尾器の調査をお願いしたところ
当地のコルリも「キンキコルリクワガタ」の特徴を有することがわかりました。
瓢箪坊主さん、ありがとうございました。
↓ キンキコルリクワガタ (調査撮影:瓢箪坊主さん)
↓ 前記事 キンキコルリクワガタ
兵庫の北限を求めて
日時:2023年12月17日 12:00〜14:30
場所:兵庫県中部(前記事から北方へ約1㎞)標高:950m前後
天候:曇り時々晴れと雪 気温:-3度くらい
当日は、前回同様とても寒い日となりました。
今回探した場所も植林の合間にある小規模な広葉樹の林で
北部のようなブナは見当たりません。
↓ 雪と落ち葉をかき分け、朽ち木を探す
↓ 細い材で産卵マーク発見
↓ 終齢幼虫発見
↓ 落ち葉に深く埋もれた細い材にて
↓ メスの新成虫
↓ オスの新成虫
↓ 緑色腐食でもコルリが見つかることがある
↓ 雪のあるところは未捜索
↓ 終日凍結
自宅にて
材の一部は持ち帰えり、自宅で割り出し(崩し)を行いました。
下画像でわかるようにほとんどが指ほどの太さの黒枯れ朽ち木です。
このくらいの太さの朽ち木からは
中〜大型のコメツキムシの幼虫がさほど出てこないので
コルリクワガタの生存につながっているように感じます。
↓ コメツキムシ幼虫
↓ オスの成虫も出ました
自宅での割り出し含め、今回採集できたのは
成虫オス3頭、メス1頭、終齢幼虫10頭の計14頭でした。
↓ 背面は、どの角度から見ても緑が勝つ
↓ 終齢幼虫10頭(すべて休眠状態)
↓ 現地材を産卵一番で埋め込み幼虫飼育
最後に
今回採集した場所のコルリクワガタも
「キンキコルリクワガタ」だということがわかりました。
「ニシコルリクワガタ」と出会うまで北上は続きます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます