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クワガタ~スズメバチ等の覚書

Photo & Text byこよみ / X:ジジック

高山性のクワガタムシ・1

2015-08-30 13:06:43 | ブナ帯のクワガタムシ全般

雨の山地帯でクワガタ探し


昨日、大阪の友人と兵庫県北部へ

ライトトラップを兼ねたクワガタ探しに行ってきました。



現地到着は15時を過ぎ、候は小雨が降ったりやんだりの繰り返し。

そんな中、いくつかの種を発見することが出来ました。


スジクワガタ

↓ 標高650m付近で樹液の出る広葉樹を発見



早速探してみると樹皮の隙間や根元に数匹の小さなクワガタがいます。

スジクワガタです。

判っただけで4頭、根元には大歯型らしきオスがメスと一緒にいたのですが

深く入り込んで採取することはできませんでした。




標高をさらに上げ、850mを超えたあたりで

バッコウヤナギに付く複数の個体発見↓




樹皮の隙間が狭く、どの個体も隠れることが出来ないようです。

更この木の下部には2頭付いていました。

この山で見るスジクワガタはほとんどが小さく、中~大型を発見することは稀です。




また、多くのホスト木は樹皮の隙間や洞に乏しく

クヌギなどのそれとは少し違います。




私は山地帯に棲む小さなスジクワガタのグループに以前から興味があり

この日は1ペアを持ち帰りました。

↓ あまりにも小さいのでよく見ないとメスと間違えてしまう

↑ 大きいほうがメス  小さいのがオス

↓ オス



アカアシクワガタ

結構多くの個体を見つけることが出来ました。




数としては手にって確認できたものが11頭

落下時に見失ったものを含めるともっと多くなります。




密集して自生するヤナギ林ではネットで捕獲するときに他の個体が落下してしまい

また、木に衝撃を与えると発見できていなかった複数の個体が落下すなどして

少し翻弄(ほんろう)されました。

良いことです。





総体的な感想としては、よく発生しており雌雄比率の片寄もさほど感じませんでした。




またオスは45㎜前後の個体が中心でした。

↓ 中央右あたりにオスが付いています。




ヒメオオクワガタ

この日は雌雄各1頭づつ発見しました。

最初はメス、やや貧弱なヤナギの細い枝を噛んでいました。




この個体の羽は表面がいびつでザラザラしており

それは、野外活動によるものではなく

羽化時に何らかの原因があったものと思われます。



2頭目はオスです。

場所は全く異なる標高で秘密のヤナギに付いていました。








この個体は撮影しているうちに枝から落下してしまい

手に取ることが出来ませんでした(40㎜強?)

その後も、いくつかの木々を見て回りましたが

残念ながら追加には至りませんでした。





ライトトラップ

夕刻になっても小雨は止みませんがトラップを行いました。




場所は標高830m付近で谷間に向けて行いました。

日没直後から蛾類が少しずつ集まり始めましたが、肝心のクワガタは飛んできません。

今日は無理かな?と思っていたら

友人が手前の斜面でアカアシクワガタのメスを発見!



その後の追加飛来に期待しましたがゴミ虫や蛾ばかりでクワガタの姿は無し。




時刻は8時半、雨も止みそうになくこの先期待はできないと判断し

トラップを終えて下山しました。



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