今日は友人と二人で県北部にコルリクワガタを探しに行ってきました。
この山に分布するコルリクワガタは、最近までキンキコルリクワガタとされていましたが
交尾器内袋の形状差異などを理由にニシコルリクワガタという種類に整理されました。
そして、これまでキンキコルリクワガタとされていた種は
当山よりもう少し南方に分布するコルリクワガタ群がそれに該当するとされています。
しかしながら、そのことがしっくりこないため
ここでは単にコルリクワガタ(以下コルリ)として扱うことにしました。
現地到着13:10
↓ 林道は途中から通行止め
林道沿いにブナのひこばえを探しながら進みます。
↓ まだ開き始めていません、少し早いようです。
↓ 途中で見つけたクワガタムシの産卵痕
↓ 900mあたりから林内には残雪が目立ち始めます
長袖でよかった!!
↓ 日当たりのよい場所では良い感じで芽吹き始めていました。
歩くこと1時間半、1頭も発見できないまま林道最頂上部まで登ってきました。
時間は14:40分、最頂上部の標高は約1000mですが
このあたりは日当たりがよく、雪は殆ど解けていました。
また、ブナの葉も大方開いており、あまり期待ができません。
仕方なく、引き返すことに
登りに見た木々をもう一度よく見ながらの下山です。
途中、ひこばえに黒い”粒”発見!
ネットで救うと ~ やっと会えました。コルリです! ペア!
その後、違う木でも1♂1♀を追加し、計2♂♂2♀♀を見つけることが出来ました。
↓これは、カメラのモニターを転写
捕獲した個体を容器に入れ、雪を加えて温度上昇を防ぎます↓
今日採取したコルリは久しぶりに飼育してみます。
↓ 大き目♂
↓ ♀
♂は、♀を見つけたらすぐに交尾を始めます。
♂の交尾器内袋の形状を見る方法のひとつとして、内袋に注射器で空気を注入し
膨らんだところをドライヤーで乾かすそうです。
今日の本山は気温が低く、発見したコルリはひこばえに付く個体ばかりで
残念ながらの飛翔する姿は見ることが出来ませんでした。
また、林床の残雪は想像以上に多く、一部のコルリ新成虫はまだ雪の下にいそうです。
それと、ブナの芽吹き状況を考慮したとき
この林道沿いでは今週末頃に発生のピークを迎えそうな気がしました。
13時過ぎ現地着~16時過ぎ下山、今日は、よく歩きました。
長靴は失敗! 足が疲れました・・・
*追記(2015年5月17日)
:当日の気温 標高850m付近、16度
とても懐かしい景色を見れて感慨深いものがありました。
仕事や天気の都合もありますが、シーズン中に可能であれば一人ででも行ってみたいと思います。 出会えたら嬉しいですね(^-^)
「必ずいる!」とは思ったのですが、
最初の個体を見つけるまで
かなり苦労しました。
次回もお誘いしますので
都合が合えばご一緒下さい。
早春のブナ帯はいいですよ!
しかし、今年は大阪府でキンキコルリも狙ってみたいし、行きたいところだらけです!
こんばんは
大阪で高山系はいいですね。
私は、兵庫県内の高山しか経験がないので逆に大阪の高山には興味津々です。
扇ノ山や氷ノ山は、多くの生物を支配している母なる山です。
クワガタムシでは、オオクワガタの古い記録も複数あり、
またツヤハダクワガタもいるのではないかと思いながら毎回出向いています。
機会がありましたらご一緒したいですね。