あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

吾輩は犬が嫌いである

2013-05-19 19:22:16 | 日記
吾輩は犬が嫌いである。
でも北京では犬と仲良く出来そうな気がしている。
日本に暮らす中・小型犬はやたらとジャレついてくるのが多くて実に煩わしい。またキャンキャン、ワンワンとウルサイし、どうも苦手である。
これに対して、北京の犬は吠えない、じゃれない、咬まない(おそらく)と3拍子揃っていて私の理想にかなっているのである。


そんな中で、たった一匹だけ、私に向かって正々堂々と吠えて、健気にも番犬の役割を果たした犬がこちらのポメラニアン。

姿勢を乱すことなく、小型犬ながらも家人を護って、見かけぬ不審なおっさんに、おっさんが遠ざかるまでその場でじっと吠え続けた姿は、敵(じゃない!)ながら、アッパレであった。

そして「あーっ、持って帰りたい。」40数年ぶりにそんな感情が湧いた子犬がコチラ。



以上総括すると、好みの問題があるとは承知しつつあえて書かせていただくと、それほど北京の犬は、日本のそれと違って、可愛いのである。


(以下、お暇なときにお付き合いください、思いつくままの回想。)
今ではすっかり犬嫌いになってしまった私だが、母の実家でオギャーと言ってからまもなく、父の(私の)実家で暮らし始めたとき既に、この家には先輩としてジャーマン・シェパードと何かとのミックス犬(当時は雑種と呼んでいた。)、当時すでに御年10歳前後、オスの老犬が暮らしていた。
この先輩は、手の焼ける小僧と思っていたに違いないが、実に私の面倒をよく見てくれた。
幼稚園へは3年通ったのだが、初年からトボトボと一人歩いて20分近く通い始めた私の後を、今から思えば、心配そうについてきてくれた。帰るときには幼稚園のあるお寺の門前で待っていてくれたこともある。はたまた園内にまでついてきて、その大きさゆえに園児たちをパニックに陥れたこともあったように記憶している。またあるときは、遠縁の伯母さんの家に手を引かれて遊びに行く際も、見慣れぬ大人を不審に思ったのか、その家の玄関までついてきては、帰るときまで外でじっと待ってくれていたそうだ。後日、故「犬」を偲んで、その伯母さんから直接聞いた話である。
そのころ犬に抵抗のなかった私は、もの心ついたころから、可愛さのあまり次々と捨て犬を持ち帰っては病気で亡くすという喪失体験もしたのだが、なぜだが今は犬が嫌い、いや正直に言うと、犬が怖いのである。
北京ではそんな関係を改善できるのではないか、ひそかに期待しているこの頃である。


こんな電話、ありえへん!(その1)

2013-05-19 10:57:41 | 日記
ありえへん(関西弁:あり得ない)、ということは同じだが笑える話と
笑えない話があるので、まずは笑える話から、その1。

ハイ、これは、拙宅の電話機です。寝室とリビング・ダイニングにそれぞれ置いてあり
ます。
結構普及しているタイプのようですね。あちこちで見かけますので。


さて、中国語で、週や曜日を表すのに、
星期、星期1~6、7(または天、日)を用います。
星期は週のことで、1から7は月曜日から日曜日にそれぞれ対応します。
日曜だけ「7」の代わりに星期「日」とか「天」ともいいます。

つまり星期は、当たり前ですが1~7しかないので、「星期8」はありえないことの例え
として使われるそうです。

拙宅の電話機はなんと、そのありえない状態に。
液晶ディスプレイの部分を拡大してみましょう。



星期8じゃないですか・・・。
皆さん、「日」に見えたとしたら、それはもう錯覚です。(笑)
だって1~6まではアラビア数字で表示してるんなら、「7」も「日(8にしか見えない)」
じゃなく「7」でいけば、イイんじゃない?
間抜けやーと、呆れる前に笑ってしまいました。

おまけに現在2004年ですよ、これが電話会社(日本でいうNTT)が設定した後に、
勝手に変わって、そのあと戻らない、いろいろやっても暦年だけがどうにも戻らない。
あきれてますけど、まぁ一事が万事ではなく、ほんとうに一事は一事で腐るほど、この手
の話、山積みの中で生活しております。

3年ほど前から中国語を勉強を再開したときの最初の先生が、こんな話をして下さい
ました。

「星期8というのを、実は会話では使います。想像してみてください。
 例えば、断っても断ってもしつこいデートの誘いに、「いつだったらあえるの?」
と聞かれたして、もし「星期八。」と答えたら、
それは絶対に会わない、そんなことはあり得ないという意味です。」

と教えてくださいました。

中国人もなかなかヤルやないかと思う一方で、そんなこと言われたらワシャ耐えられへ
ん、と思って聞いていました。

まさか、電話機にそれを言い渡されるとは、思ってもみませんでした。
ショックです。(笑)

アニキって、はぁ?

2013-05-19 10:45:50 | 日記

とある土曜の朝のこと、この日は電話クンよく働いた日だった。

まずは、奇妙な着信音に驚く、インド風の音楽でボーカル入りが流れる。
音の方向には電話クン、どうやら犯人らしい。

朝はええけど、夜になったら不気味やでぇと思いつつ、
受話器をとってみると、日本の自宅から、これはまぁ良い。

そのあと立て続けの2本は、なんじゃこりゃぁ、であった。

まずは、訳のわからん、投資話か商品の押し売りか、勢い有りすぎな一方的な
トーク暴力。しかもどうやら自動再生。
受話器をガチャンと置いてやった。
撃退撃退、よしよし。

そこに、アンじゃラほにゃらかヤー、とまた謎のインド音楽。
またかいなぁ、と受話器を取ると・・・。
まったく聞いたことのない女性の声でなれなれしい会話が吹っかけられた。

赤の他人「喂、大哥?(もしもし、アニキ?)」
おっさん「喂、喂。(はぁ、もしもーーーし?)」
赤の他人「喂、大哥、你好。(もしもし、アニキ、こんちわ。)」
おっさん「喂、不好。(はぁ、気分悪いわ。)」
赤の他人「大哥、是我。(アニキ、わ・た・し。)」
おっさん「喂、你是谁呀? (はい?おたくどちらさん?;つとめて北京風に)」
赤の他人「・・・・。」
おっさん「是谁?你打错了吗?(誰やねん、間違い電話ちゃうか。)」
赤の他人「不好意思。(すみません、と消え入りそうな声で。)」
おっさん「好。明白了吗?(もうええ、判りましたね。);つとめて不機嫌に」


とまぁこんな具合でした。

なぜだか、この日はとってもインディーな朝でした。