いまさら朝顔

　いまさらながらに朝顔が身近なところで、毎日咲いて
いることに気が付いた。
　園芸品種としては市内では見かけたことがないのに・・・。
　花も小ぶりなので、野生種なのだろうか、それとも野生回帰したのだろ
うか、毎日のように通る道の片隅、拙宅の隣のビルの植え込みのなか、幾多
の植物に交じって、ひっそりと咲いていた、朝顔の花。
　見過ごすこと何日だろうか。

　日本人なら誰もが親しみを感じる朝顔の花。
　小学校１年生の夏休みの宿題と言えば、朝顔の観察、と昔から決
まっている。

　こうやってまだ、夏の風物詩をお届けしているのだが、全体として
は、北京はやはりまだ夏の趣である。
　ただ午後からの日差しには、ほんの少し陰りが感じられるようにな
り、少しだけれども秋の気配も感じられるこのごろである。


　朝顔は人に知られず咲きにけり　　くまねこ（筆者）