新疆(シン・ジャン)、広大な中国の西の果て、ウイグル族の自治区
として、イスラム教徒の多い地方として、またそれゆえに何かと騒ぎの多い
ところとして、ご記憶の方も多かろう。
見慣れないアラビア風の文字と漢字が併記された店名、新疆の料理屋さんは
結構多く、目抜き通りはともかく、住宅密集地では、市内各地でよく見かける。
イスラムだけあって、羊中心のメニューを警戒、というよりは羊独特の匂いを
警戒して、入ったこともなかったわけだが、7月のある日、思い切って
近所のお店の門をくぐってみた。
お店の雰囲気は、というと漢民族とは違い、怖いぐらい体格の立派な男ども
が4人ひとテーブルで、暑いさなか鍋を囲んでいる。
大きな頭に独特の小さな帽子をチョコンと載っけている者もいる。
家族経営らしく、店員は高校生くらいの兄妹、二人ともまだ幼さの残る可愛
らしい顔だちをしている。
写真を写せる雰囲気ではなく、男たちも含め客は皆、黙々と、いやモグモグ
と食事をしている。
気になるメニューは、非イスラム教徒を意識してか、羊以外のメニューも
豊富で、少しホッとする。
「蘭州(ラン・ジョウ)ラーメン」は有名と聞いていたが、
「蘭州チャーハン」なるものに目が留まり、ひねくれ者の拙者は、まず、
そやつを注文。
しまった、蘭州は新疆ではなく、甘粛省の省都であった、後の祭り。
中国ではありがちなことだが、「食えん!」と言いいたくなるようなテンコ
盛り。
その実物が、コチラ。
次回はこれにしてみよう、というような写真を見ているだけで美味しそうな
ものも。
ところで、いつものクセで瓶ビールを注文。
お兄ちゃんの方が、戸外から1本持ってきてくれた。
チャーハンが来るまでの間、ぼんやりとメニューを見るともなく見ながら、
コップを傾けていると、穏やかなぬ言葉が目に入ってきた。
何と、「当店はお酒をお出ししません。ご協力ありがとうございます。」
ってなことが書いている。
そうか、イスラムは禁酒だったと思い出したのも、後の祭りその2。
しかし、このように異教徒、かつ酒のみのけしからん輩にも、料理をそして
思えばわざわざ買い出しに行ってまで冷えたビールを出してくれたことに感謝
したのであった。
また、お会計は17元(約290円)、ビール代は実費しか含まれておらず、
邪悪なものを金儲けの道具にはしないという心意気を感じるお店であった。
として、イスラム教徒の多い地方として、またそれゆえに何かと騒ぎの多い
ところとして、ご記憶の方も多かろう。
見慣れないアラビア風の文字と漢字が併記された店名、新疆の料理屋さんは
結構多く、目抜き通りはともかく、住宅密集地では、市内各地でよく見かける。
イスラムだけあって、羊中心のメニューを警戒、というよりは羊独特の匂いを
警戒して、入ったこともなかったわけだが、7月のある日、思い切って
近所のお店の門をくぐってみた。
お店の雰囲気は、というと漢民族とは違い、怖いぐらい体格の立派な男ども
が4人ひとテーブルで、暑いさなか鍋を囲んでいる。
大きな頭に独特の小さな帽子をチョコンと載っけている者もいる。
家族経営らしく、店員は高校生くらいの兄妹、二人ともまだ幼さの残る可愛
らしい顔だちをしている。
写真を写せる雰囲気ではなく、男たちも含め客は皆、黙々と、いやモグモグ
と食事をしている。
気になるメニューは、非イスラム教徒を意識してか、羊以外のメニューも
豊富で、少しホッとする。
「蘭州(ラン・ジョウ)ラーメン」は有名と聞いていたが、
「蘭州チャーハン」なるものに目が留まり、ひねくれ者の拙者は、まず、
そやつを注文。
しまった、蘭州は新疆ではなく、甘粛省の省都であった、後の祭り。
中国ではありがちなことだが、「食えん!」と言いいたくなるようなテンコ
盛り。
その実物が、コチラ。
次回はこれにしてみよう、というような写真を見ているだけで美味しそうな
ものも。
ところで、いつものクセで瓶ビールを注文。
お兄ちゃんの方が、戸外から1本持ってきてくれた。
チャーハンが来るまでの間、ぼんやりとメニューを見るともなく見ながら、
コップを傾けていると、穏やかなぬ言葉が目に入ってきた。
何と、「当店はお酒をお出ししません。ご協力ありがとうございます。」
ってなことが書いている。
そうか、イスラムは禁酒だったと思い出したのも、後の祭りその2。
しかし、このように異教徒、かつ酒のみのけしからん輩にも、料理をそして
思えばわざわざ買い出しに行ってまで冷えたビールを出してくれたことに感謝
したのであった。
また、お会計は17元(約290円)、ビール代は実費しか含まれておらず、
邪悪なものを金儲けの道具にはしないという心意気を感じるお店であった。