前回のブログ記事 【 胎内星まつり2024(1日目) 】からの続きです。
2024年8月24日(土)9時半に中条グランドホテルを出発し、12kmほど離れた星まつり会場へレンタカーで向かいます。
途中のコンビニで昼食を購入。10時少し前に星まつり会場に到着しました。星まつり2日目は受付けスタッフが増えたため、天文館の助っ人に専念できそうです。11時からの一般公開は天文館スタッフのCさんと交代しながら対応しました。
ここでは口径60cm反射の筒先に蓋をし、同架しているサブスコープで太陽の白色像や太陽のHアルファ像の観察ができるようになっています。
雲が多く、お客様に太陽やオーロラなどの説明をしていると、時々太陽が雲間から顔を出します。
口径13cm屈折望遠鏡を使い投影板に投影された太陽を接写してみました。本影部と半影部がちゃんと写りました。黒点が多いですね。(この時、SNS上ではハートマークの黒点が話題となっていたようですが、私が気がついたのは翌日の午前中の投影時でした)
途中で曇ってしまいお客様が途切れた際に記念撮影させてもらいました。この大きな望遠鏡がまるで私の個人所有機に見えます。(笑)
この望遠鏡は昭和機械製作所さんが2003年に納入した口径60cmF8リッチークレチアン式反射望遠鏡です。
14時から別の任務に就くため、天文館スタッフのCさんと交代しました。
別の任務というのは、乙宝寺(おっぽうじ、宝という字は古い字体の寶)という新潟では有名なお寺の見学という「星まつりのアクティビティ」の記録撮影係です。14時半にバス乗車。参加者は10人ほど。
20分ほどの乗車で乙宝寺に到着。
天平8年(736年)聖武天皇の勅願により創建され、古くは乙寺と呼ばれていたそうです。乙という漢字は別読みで「きのと」。ここの地域名は胎内市乙(たいないし きのと)です。以上、乙宝寺のHPから引用。
1時間ほど案内説明していただいたボランティアさんの後ろ姿を了解をいただき撮影。本業は「乙まんじゅうや」という名物を売る老舗の社長さん?です。話術が巧みで人を引きつける技を見習いたいと思いました。
なお、この案内ボランティアさんから札幌市内で有名な洋菓子店「きのとや」は創業者?が乙(きのと)出身だったことから名付けられたそうです。(札幌に帰宅後、きのとや本社に電話し現会長の何代か前のご先祖様が乙出身ということを確認済みです)
これまで、胎内星まつりの期間中は会場から出ることがなかったので、写真記録係でしたが良い息抜きになりました。
16時半に会場に戻り、会場内を散策。顔馴染みとなったメーカーさん3社に撮影のご協力をいただきました。
ビノテクノさん。代表の服部さんとは2003年に愛知県で開催された「双眼サミット」で大変お世話になりました。(JR駅から会場まで自家用車で送っていただきました)その後も何回か星まつり会場などでお会いしています。
五藤テレスコープさん。左の近藤さんにはマークXのモータードライブや星用直視分光器などの件でお世話になりっぱなしです。右の青木さんは五藤光学の社員さんで札幌市青少年科学館開館時のプラネタリウムでお世話になりました。個人所有のマークX望遠鏡を会場に持ってきています。
昭和機械製作所さん。会社の皆さんには様々な面で個人的に大変お世話になっています。写っている機材は超高精度赤道儀「17E XNOS」という最新鋭の製品です。
上記3枚の画像はブログへの顔出しOKの了解をいただいています。ご協力ありがとうございました。
撮影終了後、何か面白いものが出品されてないか会場をウロウロ。
自分へのお土産としてレンズヒーターを購入してしまいました。
これまで横田ヒーターさんの製品を2本購入して使っていました。もう1本欲しいなあと思っていたところ、浅沼商会さんのレンズヒーターKLH-1が星まつり特価2,000円で販売されていたので衝動買いです。5段階温度調節機能とタイマーも20分から60分までの5段階調節が可能です。
夕方になり、天文館の屋上には小型の望遠鏡2台と口径15cm双眼鏡1台を天文館スタッフのCさんが準備していました。しばらくすると本部スタッフ3人が屋上に来て望遠鏡操作と説明を行います。
ドーム内に戻ると、先ほどまで晴れていた空に雲が流れてきたため、口径60cm反射で導入する天体を選ぶのに難儀します。19時から天文館での夜間公開が始まりました。Cさんと私の2人で口径60cm反射を交代で対応します。
Cさんが最初に導入したのはヘルクレス座のM13。その次がアルビレオだったようですが、天体を導入してもすぐに曇ってしまうので、天体の説明をしながら晴れるのを待ちます。
私は初心者にも天文愛好家さんにも楽しんでもらおうと「こと座のベガの伴星3個」や、ベガが曇ったら「アルタイルの伴星3個」を見てもらいました。いずれの伴星も主星から離れた位置の10等級から11等級なので口径60cm反射を使えば初心者でも簡単に見ることができます。
お客様の殆どは天文初心者のようなので、雲に覆われていない見やすく楽しめる天体を導入していましたが、1人の天文愛好家さんからM57を見たいという要望がありました。
あまり初心者向けでないと判断し、お客様が少なくなってから導入しますねと返答。しばらくすると、お客様が殆どいなくなったことから、こと座のドーナツ星雲M57を導入。空の暗さと口径の大きさで星雲の歪な形や濃淡まで見えます。
その途端、急にお客様が増え始めるました。天頂付近の星が見え始めたことから集まってきたようです。雲で他の天体を導入する訳にもいかず、そのままM57を見続けることにしました。
見た後に感想を初心者と思われるお客様にお聞きすると、単に何だかボーっとあるだけという返答だったことから、暗い天体を見るコツをお教えし、もう一度見るよう促すと殆どのお客様が穴の空いたドーナツが見えたと言ってくれました。
そうこうするうち、土星が雲の上に出てきました。口径60cm反射望遠鏡を土星に向け倍率を480倍まで上げます。まだ低空のため、これ以上の倍率はボケるだけと判断。
この倍率だとお客様の眼に合わせたピント位置が大事になってきます。天文愛好家さんだと「ピントを動かしていいですか?」と聞いてくるので、接眼筒クランプを私が緩めピント合わせをしてもらいます。なお、殆どの天文愛好家さんは器械近視の傾向が強いようです。
お客様の多くが初心者だと自分自身で合焦してもらう方法が時間的に無理なので、便宜的にマイナス1デイオプトリー程度に合わせておきます。見た後の感想をお聞きしピントが合っていないと私が判断した場合は簡単な質問をし長年の勘でピント位置を変えると殆どのお客様はハッキリ見えるようになったという感想を語ってくれます。
並んでいるお客様に土星の輪の消失時期などを説明しながら、望遠鏡を見ているお客様には見えている土星の衛星名と位置を説明するなどして夜が更けていきました。23時30分に夜間公開が終了。24時ごろに本部へ戻りました。
前日同様、中条グランドホテルに戻りシャワーを浴びビールを飲んで2時に就寝。
次回のブログ記事 【 胎内星まつり2024(3日目) 】に続きます。
2024年8月24日(土)9時半に中条グランドホテルを出発し、12kmほど離れた星まつり会場へレンタカーで向かいます。
途中のコンビニで昼食を購入。10時少し前に星まつり会場に到着しました。星まつり2日目は受付けスタッフが増えたため、天文館の助っ人に専念できそうです。11時からの一般公開は天文館スタッフのCさんと交代しながら対応しました。
ここでは口径60cm反射の筒先に蓋をし、同架しているサブスコープで太陽の白色像や太陽のHアルファ像の観察ができるようになっています。
雲が多く、お客様に太陽やオーロラなどの説明をしていると、時々太陽が雲間から顔を出します。
口径13cm屈折望遠鏡を使い投影板に投影された太陽を接写してみました。本影部と半影部がちゃんと写りました。黒点が多いですね。(この時、SNS上ではハートマークの黒点が話題となっていたようですが、私が気がついたのは翌日の午前中の投影時でした)
途中で曇ってしまいお客様が途切れた際に記念撮影させてもらいました。この大きな望遠鏡がまるで私の個人所有機に見えます。(笑)
この望遠鏡は昭和機械製作所さんが2003年に納入した口径60cmF8リッチークレチアン式反射望遠鏡です。
14時から別の任務に就くため、天文館スタッフのCさんと交代しました。
別の任務というのは、乙宝寺(おっぽうじ、宝という字は古い字体の寶)という新潟では有名なお寺の見学という「星まつりのアクティビティ」の記録撮影係です。14時半にバス乗車。参加者は10人ほど。
20分ほどの乗車で乙宝寺に到着。
天平8年(736年)聖武天皇の勅願により創建され、古くは乙寺と呼ばれていたそうです。乙という漢字は別読みで「きのと」。ここの地域名は胎内市乙(たいないし きのと)です。以上、乙宝寺のHPから引用。
1時間ほど案内説明していただいたボランティアさんの後ろ姿を了解をいただき撮影。本業は「乙まんじゅうや」という名物を売る老舗の社長さん?です。話術が巧みで人を引きつける技を見習いたいと思いました。
なお、この案内ボランティアさんから札幌市内で有名な洋菓子店「きのとや」は創業者?が乙(きのと)出身だったことから名付けられたそうです。(札幌に帰宅後、きのとや本社に電話し現会長の何代か前のご先祖様が乙出身ということを確認済みです)
これまで、胎内星まつりの期間中は会場から出ることがなかったので、写真記録係でしたが良い息抜きになりました。
16時半に会場に戻り、会場内を散策。顔馴染みとなったメーカーさん3社に撮影のご協力をいただきました。
ビノテクノさん。代表の服部さんとは2003年に愛知県で開催された「双眼サミット」で大変お世話になりました。(JR駅から会場まで自家用車で送っていただきました)その後も何回か星まつり会場などでお会いしています。
五藤テレスコープさん。左の近藤さんにはマークXのモータードライブや星用直視分光器などの件でお世話になりっぱなしです。右の青木さんは五藤光学の社員さんで札幌市青少年科学館開館時のプラネタリウムでお世話になりました。個人所有のマークX望遠鏡を会場に持ってきています。
昭和機械製作所さん。会社の皆さんには様々な面で個人的に大変お世話になっています。写っている機材は超高精度赤道儀「17E XNOS」という最新鋭の製品です。
上記3枚の画像はブログへの顔出しOKの了解をいただいています。ご協力ありがとうございました。
撮影終了後、何か面白いものが出品されてないか会場をウロウロ。
自分へのお土産としてレンズヒーターを購入してしまいました。
これまで横田ヒーターさんの製品を2本購入して使っていました。もう1本欲しいなあと思っていたところ、浅沼商会さんのレンズヒーターKLH-1が星まつり特価2,000円で販売されていたので衝動買いです。5段階温度調節機能とタイマーも20分から60分までの5段階調節が可能です。
夕方になり、天文館の屋上には小型の望遠鏡2台と口径15cm双眼鏡1台を天文館スタッフのCさんが準備していました。しばらくすると本部スタッフ3人が屋上に来て望遠鏡操作と説明を行います。
ドーム内に戻ると、先ほどまで晴れていた空に雲が流れてきたため、口径60cm反射で導入する天体を選ぶのに難儀します。19時から天文館での夜間公開が始まりました。Cさんと私の2人で口径60cm反射を交代で対応します。
Cさんが最初に導入したのはヘルクレス座のM13。その次がアルビレオだったようですが、天体を導入してもすぐに曇ってしまうので、天体の説明をしながら晴れるのを待ちます。
私は初心者にも天文愛好家さんにも楽しんでもらおうと「こと座のベガの伴星3個」や、ベガが曇ったら「アルタイルの伴星3個」を見てもらいました。いずれの伴星も主星から離れた位置の10等級から11等級なので口径60cm反射を使えば初心者でも簡単に見ることができます。
お客様の殆どは天文初心者のようなので、雲に覆われていない見やすく楽しめる天体を導入していましたが、1人の天文愛好家さんからM57を見たいという要望がありました。
あまり初心者向けでないと判断し、お客様が少なくなってから導入しますねと返答。しばらくすると、お客様が殆どいなくなったことから、こと座のドーナツ星雲M57を導入。空の暗さと口径の大きさで星雲の歪な形や濃淡まで見えます。
その途端、急にお客様が増え始めるました。天頂付近の星が見え始めたことから集まってきたようです。雲で他の天体を導入する訳にもいかず、そのままM57を見続けることにしました。
見た後に感想を初心者と思われるお客様にお聞きすると、単に何だかボーっとあるだけという返答だったことから、暗い天体を見るコツをお教えし、もう一度見るよう促すと殆どのお客様が穴の空いたドーナツが見えたと言ってくれました。
そうこうするうち、土星が雲の上に出てきました。口径60cm反射望遠鏡を土星に向け倍率を480倍まで上げます。まだ低空のため、これ以上の倍率はボケるだけと判断。
この倍率だとお客様の眼に合わせたピント位置が大事になってきます。天文愛好家さんだと「ピントを動かしていいですか?」と聞いてくるので、接眼筒クランプを私が緩めピント合わせをしてもらいます。なお、殆どの天文愛好家さんは器械近視の傾向が強いようです。
お客様の多くが初心者だと自分自身で合焦してもらう方法が時間的に無理なので、便宜的にマイナス1デイオプトリー程度に合わせておきます。見た後の感想をお聞きしピントが合っていないと私が判断した場合は簡単な質問をし長年の勘でピント位置を変えると殆どのお客様はハッキリ見えるようになったという感想を語ってくれます。
並んでいるお客様に土星の輪の消失時期などを説明しながら、望遠鏡を見ているお客様には見えている土星の衛星名と位置を説明するなどして夜が更けていきました。23時30分に夜間公開が終了。24時ごろに本部へ戻りました。
前日同様、中条グランドホテルに戻りシャワーを浴びビールを飲んで2時に就寝。
次回のブログ記事 【 胎内星まつり2024(3日目) 】に続きます。