たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

はじめて来た場所

2011-02-09 07:01:17 | Weblog

2011年2月8日(火)、打ち合わせのために新潟市中央区竜が島にある新潟木材会館を訪れた。約束の時間より早く着いたので、近くの中央埠頭に行ってみた。以前は新潟港湾事務所にはたびたび来たことがあったが、出入りは自由であった。しかし、今は、その手前でバリケードが設けられ、「関係者以外立ち入り禁止」の立て札が出ている。北朝鮮から貨客船「万景峰号」が入港していた頃、反対運動のデモなどが頻繁にあったため、それ以来、埠頭への一般人の立ち入りが制限されたのだろう。万景峰号が来なくなった今も、そのままにされている。バリケードを無視して万景峰号が接岸する中央埠頭まで出てみると、そこには国際旅客ターミナルの建物があった。確かに国際港なので国際旅客ターミナルがあって当たり前だが、万景峰号以外に定期国際航路はないはずなので、今は全く人の気配がない。

それにしてもこの新潟港は国際港らしい雰囲気もなく、「関係者以外立ち入り禁止」の立て札などなくても、関係者以外だれも近寄りはしない。私も40年以上新潟市に住んでいるが、今日はじめて来た場所である。市民にとって行きたい場所にはなっていないのである。日本の開港5港でありながら、横浜や神戸、函館などとは雲泥の差である。

その大きな理由の一つが、港を見下ろす地形になっていないことである。普通の目線では、目的を持ってそこへ行かない限り、港を認識できない。したがって用事がなければ新潟市に住んでいても港のある風景を見ることはほとんどない。しかし、港が見える高台があれば、用事がなくても日常的に港を見る機会があり、その景観に対して、いやがおうでも意識せざるを得なくなる。だから新潟港は市民からあまり意識されることもなく、したがって景観的な配慮が全くされないまま、今日まで来てしまったのではないだろうか?「港町でありながら、港をまちづくりに生かしきれない新潟市」に関する私の分析である。

〈万景峰号が接岸する中央埠頭、佐渡汽船ターミナルのすぐ前だが、ここへ来るには大廻りしなければならない。〉

〈この角度から街の方を見たのははじめてである。〉

〈脇には海上保安庁の巡視船「えちご」が停泊している。〉

〈東埠頭方向には北海道航路の新日本海フェリーの煙突が見える。〉

コメント
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