2012年1月14日(土)、先月から食道ガンのため病院に入院していた義兄が今朝亡くなった。 まだ68歳であった。
パイロットを夢見て航空自衛隊に入った彼は、残念ながら身体検査でひっかかってパイロットにはなれなかったが、航空管制官となってパイロットを後方から支える側に回った。 小松空港で長く航空管制官を務めた後、故郷の新潟空港に転勤して定年を迎えた。 その後は体調を崩して入院したりしたことはあったが、ガンについては全くわからなかった。 昨年暮れ近くになって食道ガンが発覚し、急きょ入院となった。
数日前、女房が見舞いに行った帰り際に、今までは「おお」とか「また来いよ」とか言っていたのが、今日に限って「さようなら」と言った。といって驚いていた。 その2、3日後に医者から「今日明日がヤマでしょう」と告げられたという。 やはり本人は判っていたのだ。
新潟は昨日までずっと悪天候で雪が降ったりやんだりして、しばらく太陽を見ることはなかった。 しかし、大空にあこがれてパイロットを目指した義兄が旅立つのにふさわしく、雪マークの予報に反して今日の新潟の空は晴れわたった。
〈大空を目指した義兄の旅立ちにふさわしい、新潟ではこの時期珍しい青空となった。〉