2015年10月2日(金) 10月1日~3日は富山市で技術士会の全国大会が開催された。 北陸本部の当番のためサボるわけには行かず、分科会で東ゴビの緑化技術協力の報告をするM君と参加した。 メインは2日の富山国際会議場で開催された分科会と全体会である。 今回の分科会は4つのテーマで行われた。 我々の関係は第3分科会の環日本海のセクションだが、ここの報告者は全て我々NPOのメンバーだったのでパスして、別の分科会報告を聞くことにした。 第2分科会の日本海国土軸の会場に行ってみた。 北陸地域の現状とこれからの可能性について新潟、富山、石川、福井の各県から発表があった。 東日本大震災を契機に、日本海沿岸の交通ネットワークの重要性が評価されたが、これらの地域を結ぶ国土軸としてのネットワークは未だできていない。 全国のアンケートや統計で「住んでみたい」あるいは「住みやすい」県のベストテンの上位はほとんど北陸地域が占めている。 しかし、住んでいる住民にはあまりその実感がなく、人口減少も多いというギャップが問題として指摘されていた。 この地域に限らないが、未来を背負う若い人たちが、どれだけ残り、あるいは集まる地域にしていくかが最大の課題であるということのようだった。 確かにこのままいくと人口減少はかなり正確に推計できる。 しかし、そうはならないシナリオの想定は極めて難しい。 各部門の技術士が、それぞれの立場でその新しいシナリオを描くために大きな力を発揮すれば、社会的評価が格段に高まることは間違いないだろう。
〈午後から全体会が行われた富山国際会議場。〉