2019年7月19日(金) 新尾瀬沼ビジターセンターの建築工事の進捗状況の確認と現場の打合せに行くスタッフに同行して沼山峠から尾瀬沼に向かった。 ちょうど大江湿原はニッコウキスゲの花盛りの頃だ。 二ホンジカの食害で減少が危惧されている大江湿原のニッコウキスゲの大群落は、尾瀬ヶ原のミズバショウ群落と並んで尾瀬の代表的景観である。 年によって変化はあるようだが、昔と比べれば圧倒的に少なくなっていることは確かである。 しかし、尾瀬には今の時期ニッコウキスゲ以外に、ヒオウギアヤメやカキツバタ、ノアザミ、ワタスゲなどの花が咲き、目を楽しませてくれる。ビジターセンターの工事現場は、予定ではすでに鉄骨が組まれているはずだったが、悪天候が続いて大型ヘリが飛べず、工程的にかなり遅れている。 降雪前に屋根と外壁を完成させなければならない豪雪地の現場なのに、人力かヘリでなければ資材搬入ができないというハンデは、とてつもなく大きい。 長年尾瀬で仕事をしている地元の業者しかできない工事である。 しかし、後継者問題は同じで、今後の継続は簡単ではないようだ。
(オオシラビソの新葉が、薄暗い針葉樹林の中でみずみずしい輝きを放っている〉
〈沼山峠の登山道脇にはゴゼンタチバナの群生が多い〉
〈可憐なウラジロヨウラクの花(沼山峠)〉
〈大江湿原に出たところにワタスゲやニッコウキスゲに混じってハクサンチドリも見られる〉
〈回いの草に隠れてひっそいと咲いていたサワラン〉
〈大江湿原の代表種ニッコウキスゲ〉
〈沼尻との交差点〉
〈三本カラマツとニッコウキスゲ〉
〈ニッコウキスゲの群落に混じって咲くノアザミ〉
〈ヒオウギアヤメやカキツバタもニッコウキスゲと混生〉
〈天気が悪く、ヘリによる大型資材搬入が遅れていたビジターセンターの建築現場〉
〈新設されたウッドデッキから燧ケ岳を望む〉