2011年5月11日(水)、県産材産地認証制度の試行に関する調査のため、旧山北町(現在は村上市)の製材所を訪ねた。 先月から高速道路が旧朝日町まで延伸したので村上の市街地を通過しなくて良くなり、予定よりかなり早く着いてしまった。 時間つぶしに目的地近くの勝木駅周辺を回っていると、大きなアーチの集成材でできた木橋があった。 この橋が完成したときに新聞で紹介されていた記事は見た記憶はあるが、実物を見るのは初めてである。 この橋は一見すると上部のアーチで桁を吊っているローゼ橋のように見えるが、近づいてみると大断面集成材のアーチは桁を吊ってはおらず、桁はH鋼でできていた。 外見上はH鋼の外側を集成材で包んで、全体がアーチ木橋であるかのように見せている。 山北町は林業の町として知られているので、地元のスギを使ったモニュメントと思えば納得できないわけではないが、他ではあまり見かけないスギの大断面集成材をPRするならば、強度的にも大丈夫という、本物の木橋が欲しかった。 ただ、維持管理や建設費の点で無理だったのかも知れないが、どうせやるなら他にはない思い切ったことをすべきではなかったのか? と思ってしまった。 帰ってネットで情報を調べたら、設計は同業の大手コンサル会社だった。
〈一見木製アーチ橋だが、実は鋼製桁橋であった。〉
〈橋の下から見ると桁はH鋼でできていた。〉
〈中間にはポーチが張り出していて、景観的な配慮が伺える。〉
〈この上部がそっくりなくなっても、橋としての強度は変わらない。デザインだけの大断面集成材であった。〉
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