2016年8月11日(木) 昨年調査した温海地域の焼畑による赤カブ生産の実態は、ほとんど資料と聞き取り調査によるものであった。 今年は現場の取材を含めて、データの収集を行うことにしている。 今日は昨年スギ林を皆伐した調査対象地に、火を入れて赤カブの種を撒く作業日である。 この暑い時期に焼畑は大変な作業であるが、伝統的農法の継承には欠かせない作業である。 朝9時頃斜面の上部から火をつけ、徐々に斜面下部に誘導する。 同時に周囲の林や草地に燃え広がらないよう、あらかじめ準備してある幅3mほどの防火帯の外周に散水しながら下ってくる。 約1.4haの皆伐跡地は2時間ほどで焼き終わった。 午後からは燃え残った太い枝を焼ききるか除去するかして播種の準備は完了。 まだ煙の上がる中でドウフンによる赤カブの種子の散布が始まった。 この赤カブの種子は、表土が熱い方が発芽率が良いとのことで、まさに焼畑作物である。 秋の収穫が楽しみである。
〈斜面の上部から火をつける〉
〈均等に燃えるように見張りながら下って行く。〉
〈燃え残らないよう途中でも火をつける。〉
〈焼きあがると、その日のうちに種を撒く。〉
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