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チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

ステレオ放送黎明期(昭和29年~)

2014-03-05 22:29:35 | オーディオ

ステレオ放送というのは、日本ではFM放送とともに始まったものと思いこんでいたんですが、実はFM放送開始のはるか前にAM放送で実現していたというのを知って驚いたんです。

AM自体は昔は当然モノラルですよね。それではどうやってステレオで放送したのか?それは、別々のラジオ2台を左右に並べることによって達成したそうなんです。

そうなると当然、別々の放送局が同時に各々左チャンネルと右チャンネルを担当しないといけませんよね?

それをいち早く実現したのがNHKの第一放送と第二放送との実験放送で、昭和29年11月のことだったそうです。NHKは2つ局を持っていたからこそ一番最初に、比較的容易に実現できたんだと思います。

ところが、4年後の昭和33年からは文化放送とニッポン放送が提携してステレオ放送を実現したということです。今ではちょっと考えられない事態ですね。きっと「文化放送を受信するラジオは左、ニッポン放送は右に置いてください」などのアナウンスがあったんでしょうね。

下の記事(音楽の友・昭和36年8月号)によると、そのようなステレオ放送を一台のラジオで受信するためにチューナを2つ内蔵した「ステレオ電蓄」なるものが普及したようです。まだ骨董屋とか探せばあるのかな?とにかく当時はいろいろ熱かったんですね。楽しそう!