昭和12年(1937年)6月のビクターレコードの新譜案内の表紙はフリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler, 1875-1962)です。
この月の注目盤はクライスラーによるブラームスの協奏曲なんですね。
↑ この新盤を持たぬ人は音楽の発言権を失う。
クライスラーが「新鋭の指揮者」ジョン・バルビローリ(Sir John Barbirolli, 1899-1970)と一緒に写っている画像がありました。
↑ このカタログが出た頃はクライスラーが62歳、バルビローリは38歳です。
この録音はYouTubeで聴けます。
カデンツァはクライスラー自身の作、なかなかいいですね!
ついでですが、当時のビクターが抱える主なアーティストです。
1. ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy, 1899-1985)
2. セルゲイ・クーセヴィツキー(Serge Koussevitzky, 1874-1951)
3. ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(London Philharmonic Orchestra)
4. アルトゥーロ・トスカニーニ(Arturo Toscanini, 1867-1957)
5. アルトゥール・ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein, 1887-1982)
6. ジョン・ハント(John Hunt)←詳細わからず
↑ 裏表紙には東京銀座・山野楽器店と印刷されています。